2026年モデルのBMW iX1(U11)とiX2(U10)は、見た目を大きく変えずに“走れる距離”を伸ばしたアップデートが入ります。
対象はeDrive20(前輪駆動)とxDrive30(四輪駆動)で、春以降の年次改良として電動パワートレインの効率が引き上げられました。
WLTP基準では航続距離が最大40km伸び、iX1は最大514km、iX2は最大512kmとされています。
数字の伸び方だけでなく、消費電力を下げる方向の改良なので、普段の充電頻度や高速巡航時の余裕にも効きやすいのがポイントです。
この記事では、どこがどう変わったのかを整理し、改良ポイントをわかりやすくまとめます。
❗️記事3行まとめ
✓2026年BMW iX1・iX2航続距離が最大40km向上
✓WLTP数値をeDrive20/xDrive30別に整理
✓SiC採用の効率改善で充電の余裕が増える
2026年 BMW iX1・iX2 航続距離の向上
今回のアップデートは、バッテリーを大幅に増やして距離を稼ぐタイプではありません。
中心は、モーターを制御するパワーエレクトロニクス(主にインバーター)の刷新です。
新しいパワーエレクトロニクスではシリコンカーバイド(SiC)半導体を用いた構成が採用され、電力を直流⇔交流に変換するときの損失を抑え、同じ電力量でも走れる距離を伸ばす狙いがあります。
メーカー発表でも『消費電力の低減』が明記されており、航続距離の伸びはこの効率改善が土台です。
あわせて、バッテリーの使用可能容量も小幅に見直され、約64.6kWhから65.2kWhへと増えています。
容量増はわずかでも、効率改善と組み合わさることでWLTP上は“最大40km”という分かりやすい伸びにつながりました。
私としては、こうした地味な年次改良はスペック表よりも実用域で効きやすいので、次章でグレード別の航続距離を整理していきます。
航続距離はどれくらい伸びたのか(WLTP基準)
では、具体的に航続距離がどの程度伸びたのかをWLTP基準の数値で整理します。
まずBMW iX1 eDrive20は、従来モデルでは最大約474kmでしたが、2026年モデルでは最大514kmへと約40km延長されました。
四輪駆動のiX1 xDrive30も、従来の約436kmから最大466kmへと伸びています。
同様に、クーペスタイルのiX2でも改善は明確で、iX2 eDrive20は最大512km、iX2 xDrive30は最大449kmと公表されています。
駆動方式による差はありますが、いずれも10%前後の改善幅となっており、単なる誤差レベルではありません。
私が注目したのは、前輪駆動モデルだけでなくxDriveも確実に距離を伸ばしている点です。
四輪駆動EVは効率面で不利になりがちですが、そこも含めて底上げされているため、カタログ値以上に安心感につながる改良だと整理できます。
航続距離向上の理由:効率改善によるアップデート
シリコンカーバイド技術がもたらす効率向上
今回の航続距離向上の核心は、パワーエレクトロニクスの効率改善にあります。
BMWはiX1・iX2のインバーターにシリコンカーバイド(SiC)半導体を採用しました。
従来主流だったシリコン半導体に比べ、SiCは電力変換時の損失が少なく、高電圧・高温環境でも効率を維持できる特性があります。
その結果、モーターへ供給される電力をより無駄なく使えるようになり、同じバッテリー容量でも走行距離を伸ばすことが可能になります。
バッテリー容量増よりも「消費電力低減」を重視
2026年モデルでは、バッテリーの使用可能容量も約65.2kWhへとわずかに拡大されていますが、距離向上の主因はあくまで消費電力の低減です。
公式情報でも、効率改善による電費向上が明確に示されており、単純な大容量化とは異なるアプローチが取られています。
EVでは容量を増やすほど重量増やコスト増につながるため、このように制御系を磨き込む改良は現実的かつ持続的です。
高速巡航や日常走行での電力ロスが減ることで、実使用でも充電頻度の低下が期待でき、スペック表以上の価値を生む改良だと言えるでしょう。
航続距離向上によるメリット
日常使いと高速走行での余裕がどう変わるか
航続距離が最大40km伸びたことで、iX1・iX2の実用面にはいくつかの変化が生まれます。
まず、日常利用では充電サイクルに余裕が出ます。
往復の通勤や買い物といった短距離の積み重ねでも、充電残量の減り方が緩やかになり、結果として充電回数を抑えやすくなります。
WLTP値は理想条件ですが、消費電力そのものが下がっているため、実走行でも効率改善の恩恵は受けやすいと整理できます。
四輪駆動モデルでも効率が底上げされた意味
もう一つのポイントは、xDrive30でも確実に航続距離が伸びている点です。
四輪駆動EVは構造上、効率面で不利になりがちですが、今回の改良ではその弱点が部分的に補われています。
前輪駆動だけでなくxDriveを含めて電費改善を図ったことは、iX1・iX2を「実用SUV」として完成度を高める方向のアップデートだと感じます。
スペック上の距離増だけでなく、高速道路や寒冷条件での余力を確保する意味でも、地味ながら効く改良と言えるでしょう。
まとめ:2026年 BMW iX1・iX2 航続距離向上のポイント
2026年モデルのBMW iX1・iX2は、外観や内装を変えずに航続距離を最大40km伸ばす改良が施されました。
ポイントは、シリコンカーバイドを用いたパワーエレクトロニクスによる効率改善と、わずかなバッテリー容量見直しの組み合わせです。
結果として、前輪駆動・四輪駆動を問わずWLTP値が底上げされ、実用面での安心感が高まりました。
派手な変更ではありませんが、EVとしての完成度を一段引き上げる年次改良だと整理できます。
Reference:autoexpress.co.uk
よくある質問(FAQ)
Q1. 2026年BMW iX1・iX2は何が変わったのですか?
主な変更点は電動パワートレインの効率改善です。インバーターなどパワーエレクトロニクスの改良(シリコンカーバイド採用)により、WLTP航続距離が最大40km伸びています。
Q2. 航続距離はどのグレードで伸びていますか?
対象はiX1/iX2のeDrive20(前輪駆動)とxDrive30(四輪駆動)です。前輪駆動だけでなく四輪駆動でも航続距離が改善している点がポイントです。
Q3. 航続距離の数値はどの基準ですか?
記事内の航続距離はWLTP(欧州の測定基準)に基づく公表値です。実走行は条件で変動しますが、今回の改良は「消費電力の低減」が中心のため、効率改善の方向性自体は理解しやすいです。
Q4. バッテリー容量が大きくなったから距離が伸びたのですか?
使用可能容量の見直しはありますが、主因は容量増ではなく効率改善です。電力変換の損失を抑える改良により、同じ電力量でも走れる距離を伸ばす考え方です。
Q5. 改良のメリットは実用面でどう効きますか?
航続距離の底上げにより、日常の充電頻度を抑えやすくなり、高速走行時の余裕にもつながります。特にxDrive30でも改善しているため、四輪駆動を選ぶ場合の安心感が増します。




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