次期BMWのクーペはどうなるのか。海外では、次期i4のEV版(開発コードNA2)は計画が進む一方で、次期M4は「まだ承認されていない」といった見方が出ています。
同じ4シリーズの流れにあるモデルでも、EVと高性能ガソリン車で扱いが分かれているように見えるのが気になるところです。
そこで本記事では、現行4シリーズとM4の立ち位置を整理したうえで、「NA2が前に進む理由」と「M4が足踏みする理由」を読み解きます。
❗️記事3行まとめ
✓i4 NA2はEVとして次世代へ前進
✓次期M4は未承認、発売判断は保留段階
✓BMWクーペ戦略はEV優先で再整理される
次期BMW 4シリーズとM4を語る前提条件
現行4シリーズとM4は世代交代を急ぐ段階ではない
i4 NA2や次期M4の話題に入る前に、まず整理しておきたいのが、現行BMW 4シリーズとM4が「いまどの段階にあるモデルなのか」という点です。
現行4シリーズ(G22/G23/G26)は比較的新しい世代に属し、商品寿命の終盤に差しかかっているモデルではありません。
特にM4(G82)は、高性能ガソリンモデルとしての完成度が高く、現行世代のままでも市場での役割を十分に果たしている状況です。
EVとガソリン車で異なるモデル更新の時間軸
一方で、EVについては事情が異なります。
i4は既存の4シリーズ派生として投入されたモデルですが、BMW全体の電動化戦略の中では「初期段階のEV」に位置づけられています。
そのため、EV専用アーキテクチャを前提とした次世代モデルへの移行は、ガソリン車よりも早いタイミングで求められています。
つまり、現行4シリーズやM4がまだ世代交代を急ぐ必要のない段階にある一方で、EVは次のフェーズへ進む前提条件がすでに整っている、という非対称な状況にあります。
i4 NA2と次期M4の扱いが分かれる前提とは
この時間軸の違いを踏まえると、「i4 NA2の計画が具体化しやすい一方で、次期M4が慎重に扱われている」という現在の動きは、特別な例外ではなく、商品計画として自然な流れであると想定することは可能です。
i4 クーペ NA2が「発売される」とされる理由
次期i4クーペ(NA2)は承認段階にあるとされている
次期i4クーペ(開発コードNA2)については、現時点で計画が具体的な段階に進んでいるとされています。
次期4シリーズ全体の構成が流動的である中でも、EVであるi4は比較的はっきりとした扱いを受けており、商品計画として正式な検討・承認のフェーズに入っていることが示唆されています。
これは、EVモデルがガソリン車とは異なるタイムラインで進められていることを示す重要なポイントです。
EV専用設計への移行が前提となる次世代i4
現行i4は4シリーズ・グランクーペをベースとした派生モデルですが、次期型ではEV専用設計を前提とした世代へ移行すると考えられています。
BMWは電動化を長期戦略の中核に据えており、EVについては早い段階から次世代アーキテクチャへの切り替えを進めています。
そのため、ガソリン車よりもEVの方が先に世代交代の議論が具体化している点は、商品計画として自然な流れだと私は理解しています。
ICEモデルと切り離して計画されている理由
次期i4がガソリン車の4シリーズとは切り離して語られる背景には、EVとICEを同一の更新サイクルで扱わないという現実的な判断があります。
EVは法規制や技術進化のスピードが速く、商品寿命も短くなりがちです。
その結果、i4 NA2は「発売が現実的なモデル」として具体的に語られる一方で、同じ4シリーズをベースとする高性能ガソリンモデルについては、慎重な検討が続いている状況だと言えます。
次期M4は発売されないのか?
M4は4シリーズクーペの派生モデル
M4は4シリーズクーペをベースとして派生する高性能モデルです。
現状4シリーズクーペのICEモデルの発売が決まっていないことを考えると、次期M4に関しても発売にGOサインはでていないと考えるのが妥当です。
また、i4 クーペ NA2が発売されとしても当然ICE版M4のベースモデルになることはできません。
現行M4は最上級の高性能モデル
別の方向から考えると、現行M4は、高性能ガソリンモデルとして完成度が高く、商品としての寿命をまだ十分に残しています。
排出ガス規制や電動化の流れが強まる中でも、M4は現行世代のままで市場の要求に応えられている状況です。
そのため、メーカー側が次期モデルを急いで用意する必然性は高くありません。
私はこの点が、次期M4の計画が前に進みにくい最大の理由だと受け止めています。
高性能ICEモデル特有の慎重な商品判断
M4のような高性能ガソリン車は、開発コストや法規制への対応が一般モデル以上に重くのしかかります。
特に次世代モデルでは、単なる世代更新では済まず、パワートレインのあり方そのものが問われる局面にあります。
こうした条件が重なる中で、次期M4をどのタイミングで、どの形で投入するのかを慎重に見極めている段階にあると考えるのが、現時点で最も現実的な整理と言えるでしょう。
まとめ:i4 NA2と次期M4から見えるBMWクーペ戦略
i4 NA2と次期M4で商品計画が分かれた理由
ここまで整理してきたように、次期i4クーペ(NA2)と次期M4では、商品計画の進み方に明確な差があります。
i4 NA2はEVとして次の世代へ進む役割を担い、専用設計を前提としたモデルとして具体的な議論が進められています。
一方でM4は、現行モデルが依然として高い完成度と市場価値を保っており、次期型を急いで投入する必要性が低い状況にあります。
電動化時代にBMWが考えるクーペの位置づけ
この違いは、クーペというボディ形状が軽視されているからではありません。
むしろ、EVとガソリン車を同じ時間軸で扱わないという、現実的な戦略の結果だと整理できます。
EVは技術革新と規制対応の観点から早い世代交代が求められ、高性能ガソリンモデルは成熟した商品として慎重に扱われる。
その結果として、i4 NA2が前に進み、次期M4は様子見の段階にとどまっているのです。
i4 NA2と次期M4の扱いの違いは、BMWがクーペを切り捨てたのではなく、役割ごとに整理しながら残そうとしている姿勢を示しています。
電動化時代においてもクーペという存在をどう位置づけるのか。
その答えの一端が、今回の動きから見えてきます。
Reference:bmwblog.com
よくある質問(FAQ)
Q1. i4 クーペ NA2は発売が確定しているのですか?
現時点で発売時期や仕様が正式に確定したと断定できる情報はありません。ただし、次期i4(NA2)は商品計画が具体的な段階に進んでいるとされ、EVモデルの中では比較的明確な扱いを受けている状況です。
Q2. 次期M4は本当に発売されないのでしょうか?
「発売されない」と決定されたわけではありません。現状では、次期モデルとして正式に承認された計画が確認できておらず、判断が保留されている段階と整理するのが適切です。
Q3. i4 NA2は現行4シリーズクーペの後継モデルですか?
i4 NA2はEVとして独立した時間軸で計画されており、ICE版4シリーズクーペの直接的な後継と断定することはできません。EVとガソリン車は異なる更新サイクルで扱われています。
Q4. なぜEVのi4だけが先に話題になるのですか?
EVは法規制や技術進化のスピードが速く、ガソリン車よりも早い段階で世代交代が求められます。そのため、EVであるi4の次期計画が先行して語られやすい状況にあります。
Q5. BMWは今後もクーペモデルを続けるのでしょうか?
現時点の動きからは、BMWがクーペを切り捨てたとは言えません。EVと高性能ガソリン車で役割を分けながら、クーペというカテゴリーを整理して残そうとしている姿勢が読み取れます。








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