BMW 5シリーズ G60 LCIのデザイン大幅変更:ノイエクラッセ路線変更か?

BMW 5シリーズ G60 LCIのデザイン大幅変更:ノイエクラッセ路線変更か? BMW
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BMW 5シリーズG60のLCIを巡って、「ノイエクラッセ顔になるのでは?」という予測が一時期高まりました。

ところが最近出てきた情報やテスト車両を見る限り、方向性は“全面刷新”というより従来通りの“既定路線”に見えます。

BMWは既存車種のデザインを順次ノイエクラッセデザインへ移行する計画でした。

しかし、今回の5シリーズ G60のLCIモデルのデザインでは、その計画に変化が合ったのではないか?と感じます。

本記事ではまず、G60 LCIでどこが変わりそうなのかを押さえたうえで、なぜ大幅変更に見えるのか、そしてノイエクラッセ路線との距離感を読み解いていきます。

❗️記事3行まとめ

BMW 5シリーズG60 LCIのデザイン変更点

ノイエクラッセ顔にならない理由を整理

路線変更ではなくBMWの路線整理か

BMW 5シリーズ G60 LCIで何が変わったのか

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フロントは“面”の強調へ

BMW 5シリーズ G60/G61 LCI 開発車両 スクープ画像

現時点で語られているG60 LCIのポイントは、「顔つきの印象が変わる」ことです。

具体的には、ヘッドライトの形状とグラフィックが刷新され、キドニーグリル周辺の処理もよりフラットでシンプルな方向へ寄ると見られています。

結果として、フロントマスクの“面”が強調され、現行G60のシャープさは残しつつも、視覚的には新世代っぽく見えるはずです。

リアは“外形維持+中身刷新”が本命

BMW 5シリーズ G60/G61 LCI 開発車両 スクープ画像

リアについても、テールライトの外形を大きく変えずに内部の発光パターンや意匠で新しさを出す、という定番の手法が濃厚です。

つまり骨格は維持しながら、視線が集まる部分の印象を刷新して「新型感」を作るやり方ですね。

大幅変更に見える理由は「変える場所」を絞るから

BMW 5シリーズ G60/G61 LCI 開発車両 スクープ画像

一方で、ボディサイドの基本ラインやプロポーションは大きく変わらない可能性が高く、LCIらしく「分かる人には分かる」アップデートに留める印象もあります。

今回のスクープ写真はセダンではなくツーリング(G61)ですが、フロントデザインはノイエクラッセ顔ではなく、現行型のデザインのリフレッシュ程度のデザインに留まっているように見えます。

テール、サイドのデザインも同様であることから、少なくても外観に関しては大きくノイエクラッセデザインへの移行は行われないのではないか?と思われます。

なぜG60 LCIはノイエクラッセ顔にならなかったのか

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ノイエクラッセは「次世代EV専用思想」である

まず押さえておきたいのは、ノイエクラッセのデザイン思想です。

ノイエクラッセは単なる新しいフロントフェイスではなく、EV専用プラットフォームを前提とした次世代BMWの象徴です。

薄型ヘッドライトや極端に整理された面構成は、車両構造やパッケージそのものが刷新されることを前提に成立しています。

つまり、既存のプラットフォームを使うG60とは基本設計が異なり、ノイエクラッセデザインを移植することは難しいと言えます。

G60はあくまでCLAR世代の延長線にある

5シリーズG60は、内燃機関・PHEV・EVを同一世代で展開するCLARベースのモデルです。

この前提がある以上、デザインも「次世代EV専用」とは異なる制約を受けます。

ノイエクラッセ顔を無理に当てはめると、開発コストが跳ね上がったりする可能性があります。

この開発コストの高騰が、今回のノイエクラッセ顔にならない大きな原因ではないでしょうか?

7シリーズ G70やX7 G67はデザインは変更されない

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BMWの最上位グレードである7シリーズ G70やX7 G67は、元々ノイエクラッセデザインへの移行は予定されていません。

これは全てのグレードであまりにも同一なデザインの車ばかりになると、グレード感での差別化が難しくなるためです。

上位グレード=高級向け、下位グレード=一般向け。

この図式を維持するためには上位グレードは、独自のデザインを維持する予定です。

5シリーズはこの上位グレードと下位グレードの中間に位置します。

このことから、5シリーズは下位グレードではなく、上位グレードとして分類が変わったのではないでしょうか?

まとめ:BMWはノイエクラッセ路線を変更したのか?

G60 LCIのデザインを見て、「BMWはノイエクラッセ路線を後退させたのではないか」と感じた人も多いと思います。

しかし私自身は、これを路線変更と捉えるのは少し違うと考えています。

むしろ今回見えてきたのは、“路線の整理”です。

ノイエクラッセは、次世代EVを主軸に据えた象徴的な存在であり、すべてのモデルに即座に反映されるものではありません。

一方で5シリーズは、BMWの中でも販売台数が多く、企業ユーザーや長年のファンに支えられてきた中核モデルです。

ここで極端なデザイン転換を行うことは、ブランド全体にとってリスクも大きいはずです。

また、デザインの棲み分けの間にある5シリーズの分類が、7シリーズやX7と同格の分類になったと考えると今回のデザイン変更は理に適ったものになると思います。

Reference:carscoops.com

よくある質問(FAQ)

Q1. BMW 5シリーズG60のLCIはいつ頃のモデルになりますか?

一般にLCIはマイナーチェンジ(フェイスリフト)を指し、G60のLCIも現行世代の途中改良として登場します。正式な時期は市場や地域で前後するため、最新の発表・スパイ情報を前提に見てください。

Q2. G60 LCIでデザインはどこが大きく変わりそうですか?

注目はフロント周りです。ヘッドライトの意匠やキドニーグリル周辺の面構成が整理され、見た目の新しさが強調される可能性があります。リアは外形を維持しつつ、発光グラフィックの変更で印象を変える流れが有力です。

Q3. なぜG60 LCIはノイエクラッセ顔にならないのですか?

ノイエクラッセは次世代EV専用思想に基づく象徴的デザインで、車両構造やパッケージ刷新とセットで成立しやすい要素です。G60は内燃機関やPHEVも含む世代設計のため、同じ前提での全面移植は難しく、結果として調整型のデザイン更新になりやすいと考えられます。

Q4. BMWはノイエクラッセ路線をやめた、もしくは後退したのでしょうか?

路線変更というより路線の整理と見る方が自然です。次世代EVの象徴は次世代モデルで強く打ち出し、販売の柱である5シリーズは急進的に振り過ぎない。こうした役割分担の可能性が高いです。

Q5. 今買うべきか、LCIを待つべきか迷っています

デザインや最新装備の更新を重視するならLCI待ちが合理的です。一方で、現行G60の完成度や条件の良い在庫・値引きを重視するなら早めの購入も選択肢になります。重視ポイント(見た目、装備、価格、納期)で判断すると後悔しにくいです。

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