2027年発売予定のBW X5「G65」の外観がついに見えてきました。
ノイエクラッセ思想を取り入れた新世代デザインにより、縦型キドニーグリルや隠しドアハンドルを採用し、“iX3風”の端正で未来的なフロントへ進化します。
この記事では、最新の動向を踏まえつつ、外装と内装の刷新意図を私の視点でやさしく解説します。
次期BMW X5 G65とは?

次期BMW X5「G65」は、現行G05の後継として2027年の投入が見込まれます。
電動化の本格移行期に登場するG65は、ブランド横断で統一されるノイエクラッセのデザイン言語をSUVセグメントで体現する役割を担います。
私は、従来のX5が「力強さと実用性」を前面に出してきたのに対し、G65では空力とクリーンさを優先した“整理された造形”へと変化していると感じます。
視覚ノイズを減らし、ライトやグリル、開口部の位置関係を最適化することで、電動モデルやPHEVとも共通の世界観を作り出す狙いがあるからです。
結果として、X3やiX3との親和性が高まり、BMWのSUV群全体が一枚岩の印象へと近づいていきます。
ノイエクラッセ採用で“iX3風”フロントへ
縦型キドニーグリルと薄型ライトの新バランス
新しいX5 G65は、縦型キドニーグリルと薄型ヘッドライトの組み合わせにより、フロントの縦横比を再設計しています。
グリル自体は大型化ではなく“面の整理”によって存在感を演出し、ライトは上下方向の厚みを抑えることで、精密機器のようなシャープさを獲得しています。
このバランスはiX3の相関図に近く、視線誘導が中央から外へと自然に広がるため、ワイド感と安定感を同時に印象づけます。
ウイングレット型の隠しドアハンドル
サイドビューでは、ベルトラインに統合されたウイングレット型の隠しドアハンドルが大きなトピックです。
突出物を減らすことで空力抵抗と風切り音の低減を狙うと同時に、面構成をフラットに保ちクリーンな陰影を作ります。
個人的にはドアハンドルは「にぎる」タイプのものが好みです。
特にSUV系のドアは大きく思いため、しっかりと「にぎる」ことで開閉操作を行いたい。
空力優先なのはわかるが、ユーザーフレンドリーの観点も重要だと考えます。
開口部の最適化と空力の再設計
バンパー開口部やディフレクターは、冷却とドラッグ低減の両立を意識して再配置されたと考えます。
過度な“見せる造形”を避け、必要な空気だけを導く割り切りは、電動化時代のパッケージングと整合的です。
結果として前面投影の乱れが抑えられ、フロントの“塊感”が増加。
私は、この方向性が高速域での直進安定性と風切り音の抑制に効くと見ています。
リアデザインの変化 ― 分割テールゲートは廃止か
一体型テールゲートの採用とその背景
次期BMW X5 G65では、従来のスプリット式(上下2分割)テールゲートが廃止される可能性が高まっています。
海外情報では「ワンピース構造」が有力視されており、よりシンプルでクリーンなリアデザインを実現する狙いがあるようです。
分割構造は荷物の積み下ろしに便利でしたが、デザイン上の一貫性を保つために犠牲にされたのでしょう。
テールゲートの分割形状は、ファミリー層やキャンプなどテールゲートの開閉が多いユーザーには人気の機能です。

BMWは5シリーズツーリング G61でも先代までツーリングモデルに装備されていたリアウインドウの開閉機能を削除しました。
ここでもユーザーの便利さより、空力など作る側の理由を優先しています。
良い車だと思いますが、ドアハンドル同様に残念に感じます。
機能性よりもデザイン優先の方向性
このように、新型G65のリアは従来のX5とは明確に異なり、機能性よりもデザインの完成度を優先しています。
私としては、スプリットゲートやドハンドルについて惜しむ声は自動車メーカーとして軽視するものではないと考えます。
デザイン優先が空力や軽量化につながり、燃費などに効果があるのはわかります。
しかし、利便性を犠牲にすることは非常に残念に思えます。
G65が示すBMW SUVの新しい方向性
電動化とデザイン統一の両立
BMW X5 G65は、電動化時代における「SUVの完成形」と呼べる存在です。
内燃エンジン、プラグインハイブリッド、EV、さらに水素モデルまで、多様なパワートレインを同一プラットフォームで展開する点が特徴です。
私はこれを「選択の自由」と「ブランド一貫性」の両立と捉えています。
つまり、ユーザーは駆動方式に関係なく、同じノイエクラッセの世界観を体験できるのです。
これはBMWが目指す“パワートレインに依存しないデザイン哲学”を体現しているといえます。
走りと高級感の共存
ノイエクラッセ化によって、空力性能の向上や軽量化も進むとみられます。
これにより、高速域での安定性や静粛性が一段と向上するはずです。
私は、これまでのX5が持つ“ドライバーズSUV”という個性を失うことなく、デジタル技術と高級感を融合させた点にBMWらしさを感じます。
走りと美しさの共存——それが新型X5 G65が示す、BMW SUVの新たな方向性なのです。
まとめ:BMW X5 G65はノイエクラッセ時代の象徴
縦型キドニーグリルや隠しドアハンドル、そして統一されたインテリア設計は、デザインとテクノロジーを融合させた新時代の象徴といえます。
私は、このモデルがBMWが考える“未来のBMW SUVはこうあるべき”という方向性を明確に示したと感じています。
新型BMW X5 G65は2026年発売、2027年初頭から納車というスケジュールが予想されます。
X5は世界中で人気のSUVですから、ノイエクラッセデザインの評価が非常に気になります。
Reference:autoevolution.com
よくある質問(FAQ)
Q1. 新型BMW X5 G65はどこが変わりましたか?
縦型キドニーグリルと薄型ヘッドライトの新フロント、ベルトライン一体の隠しドアハンドル、空力最適化された開口部など、ノイエクラッセ思想に沿った“整理された造形”へ刷新されました。
Q2. 分割テールゲートは継続されますか?
従来の上下2分割式は廃止され、一体型の可能性が高まっています。利便性よりもデザインの統一感と空力・剛性面のメリットを優先した判断と考えられます。
Q3. インテリアの注目ポイントは何ですか?
iDrive Xとパノラマディスプレイが採用見込みで、物理ボタンの削減とUI統合が進みます。走行中の視線移動を抑える情報配置と照明演出で“デジタル体験中心”のコクピットになります。
Q4. iX3との関係は?「大きなiX3」とは何を意味しますか?
デザインロジック(グリルとライトのモジュール、静かな輪郭、面の整理)が共通し、ボリューム配分のみを車格に合わせて調整しているため“iX3風”に見える、という意味合いです。
Q5. 発売時期やグレード構成はどうなりますか?
正式発表は2026年後半、販売は2027年初頭が見込まれます。内燃・PHEV・EV(地域によりディーゼル含む)など複数の駆動方式が段階的に展開される見通しです。







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