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EV版 BMW M3 ZA0は最も重く、かつ最も速いのか?G80型M3と比較検証

EV版 BMW M3 ZA0は最も重く、かつ最も速いのか?G80型M3と比較検証 BMW
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BMW M3がついに電気自動車として発売される時代が近づきつつあります。

開発コード「ZA0」で呼ばれるEV版M3は、700馬力超とも噂される高出力を誇る一方で、歴代M3で最も重くなる可能性が高いと見られています。

これに対し、「重くなればM3らしい走りは失われるのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、重量とパフォーマンスの両面から、EV版M3と現行G80型M3を比較しながら、BMWが提案する次世代のM像を検証していきます。

 

  1. EV版は最速M3?:出力と加速性能はG80型を上回る可能性あり
  2. 重量増の理由とは?:大容量バッテリーと4モーター構成が主因
  3. 走りの質に変化:制御技術で重さをカバーし俊敏性を維持

EV版M3 ZA0とは何か?

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EV版M3の開発コード「ZA0」は、BMWの新しい電動スポーツセダンを意味します。

このモデルは、BMWが次世代EVに採用する「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」と呼ばれる最新プラットフォームをベースにしており、2027年3月からの生産開始が予定されています。

従来のM3と同様に、EV版M3もBMW M部門による高性能チューニングが施される予定です。

ただし、そのパワートレインはガソリンエンジンではなく、4基の電気モーターによって構成される全輪駆動システムです。

BMWはこの新型EVの開発と共に、現行G80型M3の進化版であるICE版M3 G84も並行して開発を進めており、2つの異なるM3が同時に販売される異例の展開となる見込みです。

この戦略には、電動化が進む中でも内燃機関の走りを愛するファン層への配慮があると考えられます。

一方で、EV版M3は新しい市場を開拓するフラッグシップモデルとしての役割も担います。

BMWがどのようにしてM3らしさを電動モデルに引き継ぐのか、多くの注目が集まっています。

なぜEV版M3はここまで重くなるのか

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電動化による重量増加の背景

BMW M3 ZA0 テスト車両

EV版M3 ZA0は、歴代のM3の中でも最も重いモデルになると予想されています。

具体的には、現行のG80型M3と比較して、約1,000ポンド(およそ465kg)以上重くなる見込みです。

この重量増の主な原因は、EVならではの構造と装備にあります。

まず、もっとも大きな要因はバッテリーです。

EVにとってバッテリーパックは航続距離を左右する重要な要素ですが、大容量バッテリーを搭載するほど重量も増します。

高性能セダンとしてM3が求められる性能を出すためには、相応の電力量が必要であり、これが重量増の一因となっています。

また、ZA0には前後に2基ずつ、合計4基のモーターが搭載されるとされています。

これにより、高度なトルク配分や四輪駆動制御が可能になりますが、その分モーター本体や制御装置、冷却系統が追加され、さらに車重が増すことになります。

加えて、車体剛性の確保や大型ブレーキシステム、広いタイヤを支えるためのサスペンション強化など、全体として車両構造が大型化しています。

こうしたすべての要素が積み重なり、2,200kgを超える車両重量となる可能性が高まっているのです。

G80型との重量差の現実

現行のG80型M3は、グレードによって異なりますが、おおよそ1,680kgから1,780kgの範囲に収まっています。

最も軽量な6速MTモデルと比較すると、EV版M3 ZA0は約500kgも重くなる計算です。

これは、軽自動車約1台分に匹敵する重量増であり、運動性能やブレーキ性能に大きな影響を与えることが懸念されます。

しかし、BMWはその重量増をデメリットではなく、むしろ新たな制御技術とパフォーマンスの向上によってカバーするとしています。

では、実際にEV版M3は“速い”のかどうか。次章で詳しく見ていきましょう。

それでも“速い”のか?EV版M3のスペック

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4モーター構成がもたらす高出力

EV版M3 ZA0の最大の特徴は、そのパワートレインにあります。

BMWは公式に詳細なスペックを発表していないものの、現段階で有力とされている情報では、前後に2基ずつのモーターを搭載し、システム全体で700馬力以上を発生させるとみられています。

さらに、一部では1,300馬力を超える出力が技術的に可能であると示唆する情報もあり、BMWがその性能をどこまで量産モデルに落とし込むかが注目されています。

現行のG80型M3コンペティション(xDrive)は最大510馬力ですが、EV版はそれをはるかに超える数値になるのは間違いありません。

加速性能とパフォーマンスの進化

EVならではのトルク特性により、ZA0は低速からの加速性能が飛躍的に向上することが期待されます。

例えば、0-100km/h加速は3秒を切る可能性すらあると言われています。

これはM5やM8を上回るレベルであり、史上最速のM3になる可能性を秘めています。

また、4輪独立制御によるトルクベクタリングや電子制御デファレンシャルの進化によって、重い車体でも俊敏な動きを実現できるとBMWは説明しています。

ニュルブルクリンクでのテスト走行も繰り返されており、現地の目撃情報では「異常な速さだった」という声も聞かれています。

これらの情報から、EV版M3 ZA0は重量増にもかかわらず、絶対的な加速性能ではG80型M3を大きく上回る可能性が高いと考えられます。

走りの質に変化はあるのか?運動性能と操縦性

BMW M3 ZA0 テスト車両

トルクベクタリングがもたらす新次元の操縦性

EV版M3 ZA0の大きな特長のひとつが、4モーター構成による正確なトルク制御です。

各車輪の駆動力を個別に制御できるこの仕組みにより、従来のガソリンM3では実現が難しかったコーナリング性能や、状況に応じたトラクション制御が可能になります。

特に、雪道や雨天のような低μ路面でも、即座に駆動配分を最適化することで高い安定性を確保できる点は、電動ならではの大きなアドバンテージです。

BMWはこの制御技術に強い自信を見せており、「重量増によって操縦性が損なわれることはない」ともコメントしています。

回生ブレーキとシャシー制御の進化

さらに、回生ブレーキも走行性能において重要な役割を果たします。

減速時のエネルギー回収機能を持つ回生ブレーキは、単に効率を高めるだけでなく、積極的な前後荷重移動を使ったブレーキング制御にも活用されています。

これにより、ブレーキのフィーリングはガソリン車とは異なるものの、自然で正確な挙動が実現されています。

また、車重の大きなEVにとって重要なのがシャシー制御です。

BMWは車体のねじり剛性を高めるだけでなく、電子制御ダンパーとサスペンションを高精度に連携させ、車重を感じさせないフラットな走りを追求しています。

これにより、従来のM3にあった「鋭いが扱いやすい」ハンドリングはしっかりと引き継がれているようです。

走りの歓びは維持されるのか

EV版M3の試作車はすでにニュルブルクリンクで数々のテストを重ねており、その走りを目撃した現地ジャーナリストからは「信じられない安定感」「現行M5以上のグリップ性能」といった声も上がっています。

従来のM3が持っていた機敏さや人車一体感は、制御技術の進化によって、異なるアプローチで再現されようとしているのです。

デザインと車両構造の変化

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Neue KlasseのスタイルをまとうM3

EV版M3 ZA0は、デザイン面でも大きな変化を遂げています。

フロントフェイスにはNeue Klasseの新しいデザイン言語が取り入れられ、封鎖型のキドニーグリルと小型のLEDヘッドライトが特徴です。

これにより、従来のG80型とは一線を画す、未来的かつクリーンな印象が強まっています。

特に注目されるのはワイドフェンダーの採用です。

これはエアロダイナミクスの向上だけでなく、EV専用シャシーによるトレッド拡大や、大径ホイール・幅広タイヤの装着を前提としたものです。

ボディの低重心化と相まって、スポーツカーらしい踏ん張りの効いたデザインに仕上がっています。

冷却性能と空力の再設計

EVであっても高出力を発揮するには冷却が不可欠です。

ZA0では、フロントバンパー下部にセカンダリグリルを設け、モーターやバッテリーの熱管理を強化しています。

また、リアディフューザーやアンダーフロアも空力効率を意識した設計となっており、見た目の派手さだけでなく機能性にも優れています。

全体として、EV版M3は従来の「攻めた」スタイリングを受け継ぎつつ、新しい時代のMを象徴する一台としての個性を際立たせています。

Mファンからの賛否はあるものの、明確な方向性を持ったデザインと言えるでしょう。

G80型はどうなる?ガソリンM3の今後

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G84として進化を続けるガソリンM3

電動化が進む一方で、BMWはガソリンエンジンを搭載したM3も継続する方針を明らかにしています。

現行G80型の後継として、開発コード「G84」と呼ばれる新型ガソリンM3が2028年7月に登場予定です。

これは、EV版M3 ZA0よりも約1年遅れて市場に投入される見通しです。

搭載されるエンジンは、直列6気筒ターボであるS58型と予想されており、現行の510馬力前後の出力水準は維持される見込みです。

ただし、排出ガス規制への対応として、軽度なハイブリッド(マイルドハイブリッド)システムが組み込まれる可能性があります。

マニュアル廃止と駆動方式の変化

残念ながら、G84型では6速マニュアルトランスミッションの設定は廃止される可能性が高く、8速ATとxDrive(4WD)のみになるとも報じられています。

これにより、ピュアなドライビングフィールを求める一部のファンにとっては選択肢が狭まるかもしれません。

それでも、ガソリンM3には独特のエンジンサウンドやシフトフィールといった、EVでは味わえない体験が残されており、「最後の純ガソリンM3」としての価値が高まることは間違いありません。

まとめ:EV版M3は史上最速のM3なのか?

EV版M3 ZA0は、たしかに歴代M3の中でも最も重いモデルになると予想されています。

しかしその重さは、バッテリーや4モーター構成などEVならではの技術がもたらすものです。

そしてBMWは、その重量を「制御技術」「高出力」「車両設計」で克服し、むしろ“史上最速のM3”を実現しようとしています。

加速性能や安定性においては、すでにG80型M3を上回る可能性が高く、重量によるデメリットは多くの面で相殺されています。

一方で、G80のような軽快なドライバビリティやエンジンの感覚を重視するなら、ガソリンM3(G84)の選択も依然として有効です。

つまり、EV版M3は「重いが遅くはない」、むしろ「重いからこそ制御技術で走りを磨いた」クルマです。

  • 速さと未来性を求めるならZA0
  • 伝統とフィーリングを重視するならG84

あなたのM3はどちらですか?

Reference:carscoops.com

よくある質問(FAQ)

Q1.EV版M3 ZA0は本当にガソリンM3より速いのですか?

はい。0-100km/h加速や出力面ではG80型M3を上回ると予想されており、BMW公式も「かなり速い」と明言しています。

Q2.EV版M3の重さはどのくらい増えるのですか?

約465kg(1,000ポンド)重くなり、車重は2,200kgを超える見込みです。これはG80型よりも約500kg増です。

Q3.重くなることで操縦性に悪影響はありませんか?

BMWは4モーター制御やトルクベクタリング、シャシー制御技術によって、重さを感じさせない走行性能を実現しています。

Q4.ガソリンM3(G84型)は今後も買えるのですか?

はい。BMWは2028年にG84型M3を投入予定で、内燃機ファン向けの選択肢として継続される予定です。

Q5.EV版M3とガソリンM3のどちらを選ぶべきですか?

パフォーマンス重視ならEV版、ドライビングフィールやエンジンサウンドを重視するならガソリン版がおすすめです。

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