BMWが2027年に発売予定とされる新型X7、開発コード「G67」と見られるプロトタイプのスパイショットが公開されました。現行モデル「G07」からのフルモデルチェンジとなるこの新型SUVは、BMWのラージクラスSUV戦略の次のステップを示す重要な存在です。特に注目されているのが、M60グレードの継続とその進化。
この記事では、スパイショットから読み取れる変更点や、プラットフォーム、パワートレインの刷新の可能性まで詳しく解説します。
- BMW X7 G67の登場背景と発売時期:初代モデルから約8年を経て、2027年にフルモデルチェンジが予定されています。
- スパイショットから見える進化とM60の可能性:外観デザインの変更やM60後継を示す特徴が確認されています。
- 電動化とプラットフォーム刷新の動向:PHEVやマイルドHVなど、次期X7の電動化戦略に注目です。
新型BMW X7 G67とは何か?
BMW X7は、ブランド初のフルサイズSUVとして2019年に登場し、2022年に大幅なフェイスリフトを受けた「G07」型で現在も販売中です。今回スパイショットされた「G67」は、その次世代モデルと考えられており、2027年の発売が予定されています。
BMWが使う「G+数字」の開発コードはモデルの世代を示す記号で、G67という名称から、G07の後継であることが分かります。BMWは通常、フルモデルチェンジを約7~8年の周期で実施しており、2019年にデビューした初代X7が2027年に入れ替わるのは自然な流れです。
現行モデルが掲げた「ラグジュアリーSUVの完成形」というコンセプトを、G67がどのように進化させるのかが大きな注目ポイントとなっています。
スパイショットから見えたデザインの変化
今回のスパイショットでは、車体全体にカモフラージュが施されており、細部のデザインはまだ完全には明かされていません。それでも現行G07型との違いはいくつか確認できます。
まずフロントマスクは、キドニーグリルのサイズこそ維持されているように見えるものの、周囲のバンパーデザインは一新され、より水平基調のシャープな印象に変化しています。ヘッドライトは上下二分割のデザインを継続している可能性があり、BMWの最新トレンドが踏襲される模様です。
リアエンドでは、テールランプのグラフィックが刷新される兆候が見られ、バンパー形状もやや角張ったものに変更されているようです。サイドプロファイルにおいては、ホイールアーチやシル周辺がわずかに盛り上がっており、ボディ下部の立体感が増している点が特徴的です。
全体として、新型G67はデザイン言語の進化を感じさせる一方で、X7らしい堂々としたプロポーションを維持していることが確認できます。
新型X7 M60後継車の可能性を探る
現行BMW X7 M60iは、最高出力530ps・最大トルク750Nmを発生するS68型4.4L V8ツインターボエンジンに、48Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムを組み合わせた高性能グレードです。0-100km/h加速は4.7秒と、ラグジュアリーSUVとしてはトップクラスの動力性能を誇ります。
今回目撃されたスパイショット車両には、大径ホイールや強化されたブレーキキャリパーが装備されており、いわゆる「Mスポーツパッケージ」や「M Performance」モデルの特徴と一致しています。これは、次期M60後継車の開発車両である可能性を示唆しています。
BMWは今後、全体として電動化を進めていく方針を掲げており、次期M60においてもPHEV(プラグインハイブリッド)化や、より高出力なMHEVの搭載が検討されている可能性があります。V8ガソリンエンジンが存続するにしても、よりクリーンで効率的な方向へと進化することは間違いないでしょう。
インテリア・テクノロジーの進化予測
現行X7は、最新の「BMW Operating System 8.5」による曲面ディスプレイや、シームレスなタッチ操作を実現したコクピット設計が特徴です。新型G67では、このiDriveシステムのさらなる進化版が搭載される可能性があります。
既に新型X5やX6では、音声操作の精度向上や、車両とクラウドを連携したナビゲーション機能の強化が進められており、G67にも同様の機能が盛り込まれると予測されます。
また、後席のエンターテイメント機能やアンビエントライト、シートマッサージなどの快適装備も刷新されることで、ラグジュアリーSUVとしての存在感を一層高めることが期待されます。
プラットフォーム・パワートレインは刷新されるか
BMW X7は現行モデルで「CLAR(Cluster Architecture)」プラットフォームを採用しており、ラージサイズの内燃エンジン+電動アシストを可能にする柔軟な設計が特徴です。次期G67もCLARをベースに改良型を使用する可能性が高いと見られています。
一方で、BMWは2025年以降に次世代EV専用プラットフォーム「Neue Klasse」の導入を発表しており、X7クラスのSUVへの適用は中期的な選択肢として注目されています。G67が内燃エンジンベースである限り、CLAR改良型での継続が現実的です。
今後は48VマイルドハイブリッドやPHEVとの併売が想定され、完全EV(BEV)モデルはiXシリーズなどと差別化が図られるでしょう。北米市場を中心に高出力なパワートレインの需要は根強く、V8モデルの継続投入も視野に入っているはずです。
まとめ:日本への導入とアルピナ
次期BMW X7 G67は、欧州および北米市場で2027年内の発表・発売が見込まれており、日本市場への導入は2028年初頭になると予想されます。現行モデルと同様に、右ハンドル仕様を含む正規輸入車として展開される見込みです。
グレード構成については、直列6気筒搭載モデル(xDrive40)に加え、V8エンジンを搭載するM60グレードが引き続き設定される可能性が高いです。また、PHEV仕様の追加やディーゼルモデルの整理など、パワートレインの再構成も注目ポイントとなります。
日本のX7購入層は、高級感とゆとりを求めるファミリー層や法人ユーザーが中心であり、M60のような高性能グレードは、パフォーマンスとステータスを両立させたい層に強く支持されるでしょう。
また、X7 G67のアルピナ仕様であるXB7の新型にも開発コードG69が設定されているという話です。よって、少なくてもXB7に関しては従来同様にアルピナの名前で新型が発売されると予想されます。

現在はアルピナの今後の活動に関して明確な発表はありませんが、分かっていることはBMWとロールス・ロイスの隙間を埋める役割であること。その中にはXB7も含まれると思われますので、それ以外の車種がアルピナブランドで展開されるのか?この新型X7 G67が発売される頃には発表されているのではないでしょうか?
Reference:carbuzz.com
よくある質問(FAQ)
Q1:BMW X7 G67の発売時期はいつ?
BMW X7 G67の正式な発売日は未発表ですが、プロトタイプのテスト状況から見て、2027年後半に欧州および北米市場で発表される可能性が高いです。日本市場には2028年前半の導入が予想されます。
Q2:新型X7には電動化モデルも登場する?
BMWは全体的に電動化戦略を進めており、新型X7でも48Vマイルドハイブリッドは標準化される見込みです。また、PHEV(プラグインハイブリッド)モデルが新たに追加される可能性も高く、選択肢は拡大すると考えられます。
Q3:G67という開発コードは何を意味するの?
BMWでは世代ごとに開発コードを付けており、現行X7は「G07」、次期モデルは「G67」と呼ばれています。「G」は第7世代以降のプラットフォーム系統を意味し、「67」はその派生コードです。
Q4:新型X7のM60は現行モデルとどう違う?
詳細は未公開ですが、現行M60iはS68型V8エンジンと48Vマイルドハイブリッドの組み合わせでした。次期M60では出力の向上やハイブリッドシステムの強化、もしくはPHEV化が行われる可能性があります。
Q5:現行モデルの中古価格は下がる?買い時は?
新型の情報が出始めたことで、現行X7の中古市場は今後やや値下がりする可能性があります。特にマイナーチェンジ後の個体は装備も充実しており、価格と内容のバランスを重視するなら今が狙い目です。
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