BMWのフラッグシップセダン「7シリーズ G70」が、2027年型 LCI(Life Cycle Impulse) として大幅なデザイン変更を受けることが明らかになりました。
今回、新型のスパイショットが捉えられ、フロントフェイスの進化が確認されています。
特に注目すべきは、BMWが長年採用してきたスプリットヘッドライト(上下分割式)を廃止し、ワンピースヘッドライトへと変更した点。
また、新キドニーグリルも従来の縦長デザインから、よりワイドで低重心なスタイルへと刷新されている。
この記事では、2027年型BMW 7シリーズ G70 LCIのデザイン変更の詳細 を解説し、ヘッドライトとキドニーグリルの進化がBMWのデザイン戦略にどのような影響を与えるのかを掘り下げます。
- フロントデザインが刷新:ワンピースヘッドライト&新キドニーグリルを採用し、より洗練されたスタイルに進化。
- 最新インフォテインメント搭載:iDrive X&パノラマビジョンHUDを導入し、操作性と快適性が向上。
- 2026年中盤発表、2027年初頭発売:デザインと技術を進化させた新型7シリーズが登場予定。
2027年型BMW 7シリーズ G70 LCIとは?

BMWでは、モデルライフの中盤に行われるフェイスリフト(マイナーチェンジ)をLCI(Life Cycle Impulse)と呼んでいます。
今回の2027年型BMW 7シリーズ G70 LCIは、2022年に登場した現行「G70型」7シリーズから約4年を経て実施される中期アップデートとなる。
このLCIでは、特にフロントデザインの変更が最大の注目ポイントです。
従来の上下分割式「スプリットヘッドライト」を廃止し、新たにワンピースヘッドライトを採用。
また、キドニーグリルも新デザインへと進化し、より低重心でワイドなスタイルが強調されています。
インテリア面では、新型インフォテインメントシステム「iDrive X」が導入される見込み。
17.9インチの大型タッチスクリーンや「パノラマビジョン」と呼ばれるフロントガラス全幅に広がるヘッドアップディスプレイが搭載される可能性が高い。
さらに、一部のパワートレインにも改良が加えられる予定。
特にPHEV(プラグインハイブリッド)モデルの航続距離向上や、エンジンの名称変更が予想されている。
ワンピースヘッドライトの進化
現行モデル(2022-2026年)のスプリットヘッドライトとは?
現行のG70型BMW 7シリーズ(2022-2026年)は、スプリットヘッドライトを採用しています。
この上下分割デザインは、X7 G07のフェイスリフトで初めて導入され、BMWの新しいデザインアイコンとなりました。
- 上部:デイタイムランニングライト(DRL)&ターンシグナル
→ 細長いLEDライトバーが、昼間の視認性を向上。 - 下部:ロービーム&ハイビーム
→ 夜間の走行時に機能するメインのヘッドライトユニット。
しかし、このデザインは従来のBMWらしさを損なうとして賛否が分かれていました。
新型ワンピースヘッドライトの特徴
2027年型BMW 7シリーズ G70 LCIでは、スプリットヘッドライトを廃止し、ワンピースヘッドライトを採用します。
- 上下分割デザインを廃止し、一体型デザインに変更
- ターンシグナルはロービーム・ハイビームの下部に配置
- よりスリムで洗練されたデザインに
この変更により、フロントフェイスがよりシンプルで高級感のある印象になります。
ワンピースヘッドライト採用のメリット
- デザインの統一と高級感の向上
→ フロントマスクが洗練され、従来のBMWらしさを取り戻す。 - Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)デザインの影響
→ BMWの次世代モデルに合わせた統一感のあるデザイン。 - 最新のレーザーヘッドライト技術の導入
→ 視認性向上とエネルギー効率の向上が期待できる。
ワンピースヘッドライトの採用は、BMWのデザイン戦略と技術進化を象徴する大きな変更点となります。
新キドニーグリルの進化
現行キドニーグリルの問題点
BMW 7シリーズのキドニーグリルは近年大型化が進み、現行G70型(2022-2026年)では縦方向に拡張されたデザインが採用されています。
しかし、このデザインには批判も多く、特に以下の点が指摘されています。
- 過去の7シリーズと比較してサイズが大きすぎる
→ BMWの伝統的なデザインから逸脱しすぎているとの声がある。 - 縦長デザインは好みが分かれる
→ 迫力はあるが、威圧感が強すぎると感じるユーザーも。
こうした評価を踏まえ、2027年型7シリーズ G70 LCIでは新たなキドニーグリルデザインが採用されることになりました。
新型グリルの特徴
- サイズは維持しつつ、横方向に広がったフラットデザインへ
→ 低くワイドなフロントフェイスを演出。 - 下部に水平スラット(横桟)を採用し、視覚的に低重心化
→ 現行の縦型スラットから変更し、よりモダンな印象に。 - M760e専用デザインの可能性
→ Mパフォーマンスモデル向けのスポーティなグリルが用意される可能性。
この変更により、従来の大型グリルの威圧感を抑えつつ、BMWらしい高級感と洗練されたデザインが両立されます。
BMWのデザイン戦略と今後の展望
- Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)デザインの影響を受ける
→ 次世代BMWデザインの流れを取り入れながら、7シリーズ独自の高級感を維持。 - 8シリーズや次期5シリーズとの統一デザインの可能性
→ フルサイズセダンのデザインを統一し、ブランド全体の方向性を調整。
この新キドニーグリルは、BMWのデザイン進化の象徴となり、次世代モデルへの橋渡し的な役割を果たすでしょう。
インテリア&テクノロジーの進化
iDrive Xの採用(インフォテインメントシステム)
2027年型BMW 7シリーズ G70 LCIでは、最新のインフォテインメントシステム「iDrive X」が採用される予定です。
- 17.9インチの大型タッチスクリーン搭載
→ 現行モデルよりもさらに大型化し、直感的な操作性を向上。 - 「パノラマビジョン」(新型HUD)
→ フロントガラス全面に情報を投影し、視認性を向上。 - 固定式デジタルディスプレイを採用
→ 従来のメーターとは異なり、ドライバー向けの3つの固定タイルと、カスタマイズ可能な6つの表示エリアを備える。
これにより、ドライバーは必要な情報をより直感的に取得でき、未来的なインターフェースが実現されます。
その他の変更点
インテリアの快適性やデザイン面でも進化が期待されています。
- 5シリーズ LCIと共通する「助手席ディスプレイ」搭載の可能性
→ 助手席の乗員がエンターテインメントやナビを操作可能。 - 新しいインテリアカラーバリエーション&素材の改良
→ より高級感のある仕上げと、カスタマイズ性の向上。 - 快適性向上(新シートデザイン、追加のアンビエントライトなど)
→ 長距離ドライブ時の疲労軽減と、車内のラグジュアリー感を強化。
最新のiDrive Xと快適性向上により、2027年型7シリーズ G70はさらに洗練されたラグジュアリーセダンへと進化します。
まとめ:2027年型BMW 7シリーズ LCIはどう変わるのか?
2027年型BMW 7シリーズ G70 LCIでは、デザインとテクノロジーの大幅な進化が最大のポイントとなります。
エクステリアでは、ワンピースヘッドライトの採用により、これまでのスプリットデザインを廃止し、より洗練されたフロントマスクへと変化。
さらに、新デザインのキドニーグリルは低重心かつワイドなスタイルとなり、視覚的な安定感を強調しています。
インテリアでは、最新のiDrive Xを導入し、17.9インチの大型タッチスクリーンやパノラマビジョン(HUD)を搭載。
より直感的な操作性と快適なドライビング体験が実現されます。
正式発表は2026年中盤と予想されており、発売は2027年初頭が見込まれます。
デザインの刷新と最新技術の導入により、BMW 7シリーズはさらなる進化を遂げることになるでしょう。
2026 BMW 7 Series G70 Facelift Prototype Caught Hiding Huge Changes During Scandinavia Winter Tests
Reference:bmwblog.com
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