最近、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで話題をさらったのが、BMWの新しいコンセプトカー「スカイトップ」です。この注目のモデルは、BMW グループのチーフデザイナー、エイドリアン・ヴァン・フイードンクによって紹介され、その未来についても示唆されました。スカイトップは、非常に特別な車であり、限定生産の可能性が高いとされています。
BMW コンセプト スカイトップとは?
(引用元:Instagramより)
BMW コンセプト スカイトップは、その名の通り、未来的なデザインと先進技術を融合させた車です。
8シリーズのシャーシをベースにしており、そのデザインは一目見ただけで印象に残るものです。
内装も豪華で、8シリーズとの共通点が多く見られますが、スカイトップならではの独自性も持っています。
生産の可能性と経緯
グッドウッドでの発表後、エイドリアン・ヴァン・フイードンクはスカイトップの生産可能性についてコメントしました。
彼の発言によると、昨年のコンセプトであるZ4ツーリングクーペよりも、スカイトップの方が生産される可能性が高いとのことです。
これは、BMW内部での議論が関係しています。
BMWにはBMW Mという高級&スポーツブランドを持っていますが、メルセデス・ベンツのようなマイバッハのようなブランドは現在のところ存在しません。
BMWグループの中にはロールス・ロイスという超高級ブランドが存在しますが、その中間を埋めるブランドを作る必要性があるのかもしれません。
そのBMW以上ロールス・ロイス以下の中間のブランドを埋める存在がアルピナになるのではないでしょうか?
つまり、BMW コンセプト スカイトップは新生アルピナの1号車となるのかもしれません。
現にスカイトップの生産については、ミュンヘンで二つの異なる意見がありました。
一つは、大量生産を推進するグループ、もう一つは限定生産を支持するグループです。
最終的に、限定生産派が勝利し、50台のみが生産されることが決定されました。
生産規模と価格
スカイトップの生産台数は、非常に限られており、わずか50台です。
この極めて少ない生産台数もアルピナ同様にその車の価値を高める手法と同じです。
アルピナの場合もあえて生産台数を増やすことをしないことで、車の価値を高めることに成功しました。
よって、新生アルピナ?の可能性もあるBMW コンセプト スカイトップの生産台数が50台程度という極めて少ない台数しか生産されないのも、アルピナの手法(ブランディング)を引き継いでいる可能性はあります。
そのため、価格も高額であり、500,000ユーロ(約8,600万円)以上になる予定です。
過去の限定モデルである3.0 CSLは750,000ユーロ(約1億円)で販売されましたが、スカイトップはそれよりも特別なモデルとされています。
アメリカ市場の対応
残念ながら、スカイトップはアメリカ市場には投入されません。
これは、アメリカのクラッシュテストに対応していないためです。
しかし、アメリカのファンは「ショーまたはディスプレイ」用として輸入することが可能です。
なぜ、BMW コンセプト スカイトップという高級ブランドの車を北米で販売しない仕様で生産するのか?
それには理由があります。
現在も北米においてアルピナのブランド価値があまり高くないこと、アルピナというブランドがBMWのラインナップの1つとして扱われている(アルピナの規模では北米での販売網を構築位できない)ため、北米では人気が出ない、という判断だと思われます。
今後の展望
生産が開始されると、スカイトップは早ければ1年以内にバイヤーの手に渡る可能性があります。
限定生産という希少性から、多くのバイヤーが関心を寄せることが予想されます。
特に、そのデザインと技術が融合した特別な車として、高い評価を受けることでしょう。
BMW コンセプト スカイトップは、そのデザインと技術で多くの人々を魅了しました。
限定生産の決定により、その希少価値はさらに高まります。
将来的にどのようなモデルが登場するのか、非常に楽しみです。スカイトップのような特別な車が、今後も登場することを期待しています。
Reference:bmwblog.com