2027年に登場する電動BMW M3が、ツインモーターを搭載しリアホイールドライブのバージョンも含む可能性があるかもしれません。
BMWは次期M3セダン、M3ツーリング、M4クーペがEV車とICE(内燃機関)車の併売を明言
BMWはすでにM3のEV ZA0モデルが登場することを公式に発表しており、内燃機関を搭載したM3も併売されることが確認されています。
次世代のBMW M3が最大1,341馬力(1,000 kW)を提供する4つの電動モーターを搭載するアイデアが興奮を引き起こすだけでなく、リアホイールドライブ専用の電動M3が登場する可能性も考えられています。
BMWはM3がEV時代に大きく変わることを隠していません。
BMWはクアッドモーターの試作車を何度かテストしており、先月、BMW Mの最高経営責任者であるFrank van Meelは、新しいM3が「Neue Klasse」プラットフォームをベースに、競合他社に1,341馬力のパワーを提供する可能性があると示唆しました。
最近、ポルトガルのリスボンで、リアホイールドライブのモデルとツイン電動モーターを検討している可能性についても触れました。
BMW Mのトップは、この潜在的なバリエーションについて詳細は明かしませんでしたが、次世代M3のこのバージョンは、直線スピードよりもハンドリングダイナミクスに焦点を当てる顧客にとって理想的かもしれません。
興味深いことに、BMWはまだ内燃機関を搭載したM3に背を向ける用意はありません。
2027年までに登場する可能性がある電動モデルについて話す際、現行のM3セダン G80に搭載されている3.0リッターのツインターボチャージャー6気筒エンジン(S58)がユーロ7規格に準拠するようになると述べ、これにより電動車と併売され、使用されることが確保されるでしょう。
BMWは2025年に初の「Neue Klasse」ベースのモデルを発売する準備をしており、この新しいモデルは3シリーズのサイズのセダンとして登場し、その後2027年までにさらに5台の車種を導入する予定です。
結局BMWは最後までICE(内燃機関)車を諦めない
欧州のEV化の流れは以前よりも失速しています。
戦争や欧州以外の地域のEV化の遅れなど様々な要因が絡んでおり、そして各自動車メーカーも思った以上にEV化が進まないことに苛立ちを感じていると思われます。
先日はアルファロメオもジュリアに搭載されているフェラーリ製のV型6気筒エンジンをユーロ7規格に適合する見込みがあるとして、継続生産を表明しています。
つまり、新しいガソリンエンジンの開発は難しいが現行型のエンジンの開発を継続することで、今後ますます厳しくなる排ガス規制をクリアさせることにもある程度の目処がたったと言えます。
また、欧州が主導権を握る予定だったEVに関しても特に中国勢などに押され気味になっていることも、EV化の勢いが弱まっている理由になっていると思われます。
欧州は歴史的に自身が弱者になるとルールを変えることでトップを維持する方法を行ってきたが、そろそろその方法にも限界が来ていると思われます。
よって、BMWもEV化を進めながら、片目ではガソリンエンジンの開発も継続して行うことになると思われます。
日本車はハイブリッドに活路を見出すのか?
日本車はトヨタ自動車がトップを維持するハイブリッド技術を武器に今後はEVと天秤にかけながらの戦略を余儀なくされます。
または、先進国はEV、ハイブリッド、発展登場国には従来どおりガソリンエンジンと市場ごとに商品ラインナップを整理することで、世界市場をリードすることになるかもしれません。
スズキなどは先進国市場は相手にせず、インドを中心とした発展途上国中心の世界戦略を描く可能性もあります。
これらのように、欧州におけるEV化の波は一時期よりも弱まり、その果にはE完全EV化の延期を繰り返すことになるかもしれません。
【引用・参照元】
2027 Electric BMW M3 May Include A Twin-Motor, Rear-Wheel Drive Version