アメリカでは現在BMW 3シリーズ G20系、4シリーズ G22系、2シリーズグランクーペ F44など多くの車種にシートベルト関連のリコールが発生しています。
リコールの内容はシートベルト警告音の誤作動
自動車メーカーのリコール通知は、特定の車両においてコントロールユニットが不具合を起こす可能性があることを明らかにしています。
BMWは、このコントロールユニットが特定の状況で正しい警告音を発するのに失敗することがあり、その結果、適切な座席ベルト警告インジケータを正しく生成しない可能性があると述べています。
それが事実であれば、これらの車両は連邦自動車安全基準208セクション7.3aに適合しない可能性があります。
リコールの対象は144台と以外に少ない?
このリコールには計144台の車両が含まれています。
リコールの対象車種は以下の通り。
- 製造期間が2019年1月22日から2021年10月12日
- 2019-2022モデル年の約120台
- BMW G20型 330i、330i xDrive、およびM340iモデル、
- 2021年10月12日に製造された1台の2022 430iクーペ
- 2021年2月25日から2021年11月5日までに製造された2台の2021-2022 BMW 430iおよびM440iコンバーチブルモデル、
- 2020年2月22日から2021年10月13日までに製造された21台の2020-2022 228i xDrive Gran Coupeモデル
BMWは潜在的な問題について最初に認識したのは2023年7月17日で、オーストリアのグラーツにある工場で組み立て後の品質チェック中に、内部オーディオ出力の遅延が発見されたときでした。
その後の2週間で、この問題がアメリカのいくつかのモデルに影響を及ぼす可能性があるとBMWが判断。
この問題に関連する事故や負傷の報告はないとしています。
影響を受ける車両のオーナーは2023年10月6日までに通知され、ディーラーシップに車両を持ち込み、コントロールユニットのソフトウェアを更新するように指示される予定です。
日本でも同様のシートベルトの警告音に関するリコールが発生する?
日本では新型の2シリーズアクティブツアラー G45においてシートベルトに関するリコールが発表されています。
しかし、この場合はシートベルトの組立工程における物理的な故障とのことなので、アメリカで問題になっているシートベルトの警告音に関するリコールとは内容が異なります。
また、今回アメリカで問題になっているシートベルトのリコールがオーストリアの工場で発生していること、アメリカでの発生していることを考えると日本では同じ様なリコールは発生しないと思われます。
なぜなら、日本向けのBMWは欧州仕様であることに対してアメリカのBMWは北米仕様というように、細部が異なる仕様であり生産される工場も別になっていると考えられるからです。
それにしても、今回のリコールの車種の内訳が非常に細かいことは日本ではあまり見かけないことなので、リコールに関する定義自体が日本とは違うのかもしれません。
【引用・参照元】
Select BMW 2-Series, 3-Series, And 4-Series Models May Not Make Seat Belt Chime