今日から8月。まさに夏休み本番ですが相変わらずPokemon GOの人気はスゴイ勢いですね。夏休みにあえて配信時期を合わせてきたように思えますが、これが平常月であれば今以上に社会問題化していたかもしれませんので、いろんな意味でベストな時期に配信がスタートしたと思えます。
このブログの読者の多くは中小企業の社長さんですが、自社のサービスや商品にPokemon GO は関係ないから興味ない、と思っていませんか?それでは社長としては失格です。これだけの社会現象になっている事柄に無関心ではビジネスチャンスをみすみす放棄しているのと同じですよ。
例えば、Pokemon GOがこれだけの社会現象になっているのであれば、そこからどんな波及効果があるのか?を考えてみましょう。
1.任天堂の株は上昇し、IT関連株の上昇が期待される
任天堂株の取引量がトヨタ自動車を上回ったように今後も任天堂株の上昇基調は続くと思います。そして、それに呼応するようにIT系企業の株が上昇するかもしれません。
今回のPokemon GOの技術は新しいモノに見えますが、技術的には既にあるものです。現にこのPokemon GOというゲーム自体も元々はポケモンキャラを使用していない同類のゲームをベースに作らています。なので、IT系、特にゲーム制作会社などの会社はアイデア次第で同様のゲームを開発してくるかもしれません。
2.スマホの販売増が期待出来る
既にこれだけスマホが普及しているからこれ以上スマホが売れるとは思わない、と思っていませんか?日本でのスマホ普及率は50%です。携帯電話ユーザーの半部しかスマホを持っていないのです。これは高齢者層が未だにガラケーを使用しているのが大きな理由です。
しかし、子どもから大人までPokemon GOに興味を持っているのですからこれを機にスマホに買い換えるユーザーが発生することは想像出来ます。
また、一部では発達障害の子どもや引きこもりの子どもが他の子どもたちとのコミュニケーションツールとしてPokemon GOを利用して社会参加のキッカケになっている事例もありますので今後スマホにの普及が増える可能性はあります。
3.スマホ関連商品の販売が期待できる
私も実際にPokemon GOを使用してよく分かりましたが、本当にバッテリーの消耗が激しいです。ゲームの特性上、外出する際にアプリを起動したまま移動し、その間にスマホのGPSや画面表示等が常時動いている状態が続きます。
これではずっとネットを閲覧しながら移動しているのと同じ状況かそれ以上の電池使用になりますのでバッテリーの消耗は一気に進みます。
そこで今後必要になるのがモバイルバッテリーです。この手のパソコン、スマホ関連サプライ商品のメーカーのはモバイルバッテリーの販売増が期待できます。
4.サービス業における販売促進が期待できる
マクドナルドが公式スポンサーになりPokemon GOユーザーが店舗に殺到しているのはご存知だと思いますが、別にマクドナルドだけにユーザーが殺到している訳ではありません。
Pokemon GOの地図上にマッピングされている駅や公共施設、名所などがポケストップ、ジムなどのユーザーが集まる場所に指定されています。マクドナルドはこれをスポンサーすることで自店舗をユーザーが集まる場所に指定させている訳ですが、一般の店舗などもランダムですがユーザーが集まる場所に指定されています。
この現象は、Pokemon GOのベースなっているゲーム時代に登録されている場所だと言われています。なので、私のfacebookのタイムラインにも友人の友人から自店舗(鍼灸接骨院)がジムになっていると喜んでいる画像が流れてきています。
もしかすると、あなたの会社の取引先がこれらのポイントに指定されていれば来店客増、販売層になる可能性は高いです。
5.観光客の増加が期待できる
Pokemon GOの特徴はいろんな場所へ行かないとポケモンが集められないことです。日本国内では収集出来ないポケモンが海外の特定の場所にいけば収集出来るのであれば、Pokemon GOユーザー対象にパッケージツアーを企画すれば人気が出るでしょう。
また、自治体などが地域の観光スポットでポケストップやジムに指定されている場所をサイトなどで公開すれば日本中または海外からの観光客が殺到するかもしれません。
そうすれば、おみやげものなども新しい商品を開発すれば一気に観光業が賑わうかもしれません。
ざっくり、考えてみてもこれだけの波及効果が想定出来る訳ですから、もっと自社のサービスや商品に当てはめれば今までにないサービスや商品を開発できるかもしれません。
そういうことは若手の社員が考えること、と考えるかもしれませんが実際にそんな企画が上がってきてあなたは判断が出来ないのでおそらく却下されてボツになっています。
新しいことはトップダウンで推進するか、ボトムアップで上がってきた内容をトップが正しく判断して実践させるか。この2つしか方法はありません。しかし、中小企業の場合はボトムアップされてくることはあまりありません。
トップ自らが見つけて判断し実行することでしか新しいことは出来ません。なので、社長はつねに自分のアンテナの感度をよくしておかないと新しいビジネスチャンスを掴むことは出来ません。
よって、新しいモノへの興味関心を持つこと、そこから自社のサービスや商品へどう結び付けられるかを考えられる創造性、論理的思考能力が必要です。なので、マーケティング的な考えから入って行くと経営者の場合は思考しやすいと思います。
【参考図書】