やっとトヨタも新型スープラ A90の試乗会を日本で行った模様。その試乗記からBMW Z4 G29のスペックを予想する。

エンジン、サスペンション、全てBMW製

試乗車は直列6気筒3000ccターボということですから、BMW Z4 G29で言えばM40iに相当します。

よってエンジン出力は340馬力程度であり、サスペンションは電子制御サスペンションということでMアダプティブサスペンションと同じものと予想できます。

試乗会レポートの筆者の最初の感想は半端ない剛性の高さだとか。

これは私がBMW M4 コンペティションで感じた感想と同じということになります。

BMW Z4 M40iはMパフォーマンスモデルですから、格付けで言えばMモデルの次にくるモデル。

MモデルとMパフォーマンスモデルの違いがどの程度違うのかは現在では予想ができません。

しかし、いろいろな車を試乗している筆者が剛性感が半端ない高さだと認識したのは、Mパフォーマンスモデルは現行のMモデルに近いボディ剛性を持ったスペシャルなマシンに近い性能と思われます。

BMWのアクティブサウンドデザイン(ASD)を消す方法

エンジン音もスピーカーから聞こえてくるという文言があることから、相変わらずBMW Z4 G29でもアクティブサウンドデザインが搭載されている模様。

これは過剰な装備と思う私とすれば余計なおせっかいと言わざるを得ない。

ZFの8速ATはフリッピングも行いまずます合格点?

千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイのそう長くないストレートを7000回転までひっぱりフリッピングしながら減速するZF製の8速ATは今までのスポーツATと呼ばれていたものよりもDCTに近い感じだろうか?

私もBMW 640i グランクーペでZF製の8速スポーツATを経験していますが、そんなに大げさなフリッピングは体験したことがありません。

どこまでが同じでどこからが違うのかは不明ですが、少なくても現在のMモデルに採用されているDCTに近い感触は得られそうで安心。

どうしてもトルコンATに対してのアレルギーがあるアラフィフな私にはまたも安心な要素。

エンジンのモード切り替えはノーマルとスポーツの2つしか存在しないのはトヨタのみなのか?

BMWの場合はノーマル(エコ)、スポーツ、スポーツ+の三段階が設定されているのが常だと思うがここはちょっと気になる部分。

トヨタ スープラ A90とBMW Z4 G29は本当に兄弟車なのか?

構造的にはオープンモデルのZ4に対してクーペモデルのスープラという棲み分けが行われている限り、事前情報から想像するとエクステリアデザイン以外は中身はほぼZ4と同じと推測されています。

トヨタの開発陣はホイールベースとトレッドの黄金比をポルシェを研究して1:6だとし、そこを目指して開発をしてきたと言っているようだが、所詮はBMWが開発のイニシアチブを握っているので後付感は否めない。

しかし、実際に開発前のコンセプトでは双方で方向性を決めたのかもしれないから、あながち嘘ではないかもしれません。

しかし、BMW側は絶対にこの見解は認めないでしょう。

BMWがポルシェを追っかけているなんて思われるのはプライドが許さないから。

BMW Z4のライバルはポルシェ ボクスターですからなおさらですね。

それではトヨタ スープラ A90のライバルはどの車になるのか?

F-1カーのデザインを彷彿とさせるフロントデザインだと言われるスープラは実際にはF-1では優勝すらしていない。

BMWはワークスチームで多数の優勝経験もありポルシェには負けないという自負があるハズ。

さて、ワークスチームこそ送り込んでいませんが、エンジンサプライヤーとしては数々の栄光があるポルシェはどちらをライバルとみるのか?

一度ポルシェ側の見解を聞いてみたいものである。

【引用・参照元】