ホンダS660の生産中止問題
一時期ホンダS660が生産中止になるのでは？という話が広がっていました。
原因はホンダ公式サイトのS660のページに以下のような但し書きが追加されたのが原因です。
「一部のボディカラーがお選びできない場合がございます」
このように生産中止間近のモデルの場合、徐々に生産台数を減少させていくために一部のボディカラーが選べない状態になるのですが、その前兆がホンダS660で起きたことが原因です。
そしてその当時にホンダのお客様相談室に問い合わせた人がホンダS660は生産中止ではない旨を聞いた、という話で一件落着していました。
しかし、今回ホンダが正式にS660の生産を中止することを発表したことで、結局は現実になってしまったという皮肉な状態に発展してしまったことになります。
S660の生産中止は2022年3月
2021年3月中旬に正式にS660の生産中止を発表したホンダですが、実際にS660が生産中止になるのはその1年後の2022年3月ということです。
つまりホンダは1年も前に生産中止を発表したことになりますが、これはかなり早い段階で生産中止を発表したことになります。
おそらくホンダではS660の生産中止を発表することで、駆け込み需要が発生しS660の生産が追いつかなることを想定したからだと思います。
もちろん、S660の生産中止に合わせて発売を発表した特別仕様車S660 モデューロX Version Zの生産台数を確保するという狙いもあると思います。
しかし、元々大幅に生産台数を引き上げることが出来ないS660なので、駆け込み需要が発生した場合はS660の発売当初のような大幅な納期遅れが発生する可能性がありますので、1年前の生産中止発表もやむを得ないのかもしれません。
特別仕様車「S660 モデューロX Version Z」
今回のS660の生産中止に合わせて発売されたファイナルエディション的な特別仕様車である「S660モデューロX Version Z」とはどんな車なのでしょうか？
基本的なパフォーマンスに関係する部分（エンジンやサスペンションなど）は既存のモデューロXと同様になっています。
しかし、いくつかの装備が新装、追加されているのが特徴です。
まずボディカラーはソニックグレー・パールという薄いグレーなボディカラーを設定しています。
最近流行りのグレー系のボディカラーは過去にS660には設定されていなかったので、人気が出るボディカラーだと思います。
またエンブレム類はブラックアウトされていたり、室内ではカーボン調パネルの追加などが行われています。
S660モデューロXバージョンZの発売日は3月12日。
6速MTのみの設定で、消費税込みの車両価格は315万400円と通常のモデューロXに比べて約10万円高になっています。
私はS660の購入は諦めましたが、もし購入を迷っている方はあと1年以内に購入するかどうかの結論を出す必要がありますね。
【引用・参照元】
ホンダS660が生産終了へ。最後の特別仕様車「モデューロXバージョンZ」が発表されました。価格、内外装について解説します。
