人脈の作り方
中小企業の社長にはたくさんの仕事があります。その1つに人脈を作るというのがあります。別に人脈=営業なんて考える必要はありません。経営者の友達を作る、そういう考えで構いません。と、言うか営業目的で多くの人に会っても人脈は出来ないところか逆効果です。それだけ人脈を作るというのはある意味難しい仕事です。

私の考える人脈とは、私が仕事をしていく過程において困ったことがあった時にアドバイスをしてくれる可能性のある人です。あくまでも可能性です。実際にはアドバイスをもらうことの方が少ない。それでもアドバイスがもらえそうな人を探す。

経営者は孤独だとよく言われますが、私も実際にそう思います。少なくても私の会社の中で私の本当の相談相手はいません。最終的には私が全てを判断する必要がある訳ですから社内に相談できる相手がいるはずがない。これは会社がどんなに大きくなり、従業員の人数が増えたとしても本当に相談できる人は社内には現れないでしょう。

社内に相談できる相手がいない訳ですから、必然的に社外で探すしか方法はありません。しかし、多くの中小企業の経営者は社外との付き合いをしていません。もちろん、ビジネスパートナーとして、または接待としてお付き合いしている社長さんは大勢いると思いますがそれは人脈作りにはなりません。直接的な利害関係者ですので。

もちろん、そこからビジネスを超えたお付き合いになるケースもありますが、それはある意味イレギュラーというか少数派です。時間もそれなりにかかりますから。ですから基本的には人脈作りは直接仕事に関係しない場所で作るのが良いと思います。

私の場合の人脈の作り方は・・・

1.(異業種)交流会
2.セミナー(勉強会)
3.友達の紹介

大きく分けるとこの3つの方法です。交流会は出来れば経営者限定の交流会が望ましいです。商工会議所のものでも民間のものでも構いません。業界もバラバラの方が良いです。他の業界の話を聞くことは新鮮ですし自社の経営に生かせるものも多いです。新しい気づきを得るチャンスになります。

セミナー(勉強会)も有効な手段です。これも出来れば経営者向けのセミナーが望ましいです。セミナーの内容によりますが同じことを勉強したいと思っている方々の集まりですので、それだけで共通の話題になり初対面の方との話のネタにも困りません。出来ればグループワーク的なものがるセミナーだとイヤでも話をしないといけませんので仲良くなるきっかけが作りやすいです。特に男性経営者は人見知りな方が多いので強制的に話すきっかけがある方が気が楽です。

1番難しいのが紹介です。これは親しくなった経営者が増えると別の経営者を紹介してもらえるようになります。しかし、何もしないと紹介はしてもらえません。こちらから何かのアクションを起こす必要があります。

1.親しい経営者にあなたの知り合いの経営者を紹介する
2.親しい経営者に役立つ情報を提供する

この2つを実行すれば必ず誰かを紹介してもらえるようになります。逆にこれらのことを行っても何もしてくれない経営者とはお付き合いは避けた方がよいということにもなります。まあ、あまり早急に答えを求めるのもダメですが。

この2つのことを行うときには決して見返りを要求してはいけません。無償提供が基本です。私は「先義後利」という言葉が好きですがまさにこれに当てはまります。「先に義を果たし、利益は後から得る」この精神が大切です。

このように人脈を作り続けた結果、あくまでも結果としてですがいろんな方々から私の会社の業務に繋がるお問合せをコンスタントにいただけるようになりました。もちろん、そこまでには数ヶ月、数年という積み重ねが必要な訳ですが、そこから得られるモノは経営、営業などにつながり、結果的には事業の拡大につながっていく。これが本当の経営だと思います。

【参考図書】   秘・人脈活用術
人脈の作り方