BMWには2つのMモデルが存在します。M3やM4に代表されるMハイパフォーマンスモデルとM340iやM440iに代表されるMパフォーマンスモデルですが、その境目が少し無くなるようです。

M3やM4などのMハイパフォーマンスモデルの象徴は4本マフラー

私の愛車であるM4 F82に代表されるMハイパフォーマンスモデルの特徴の1つが4本だしのマフラーです。

現在発売されている全てのMハイパフォーマンスモデルのマフラーは全て4本だしです。

しかしもう1つのMモデルであるM340やM440に代表されるようなMパフォーマンスモデルのマフラーは左右2本だしになっています。

欧州ではハイパフォーマンスなモデルの象徴として4本出しマフラーを好んで採用する傾向がありますが、BMWも現在は一番ハイパフォーマンスモデルであるMハイパフォーマンスモデルのみに4本出しマフラーが採用されています。

個人的にも2本出しよりも4本出しのマフラーの方がスポーティに感じられると思いますので、このハイパフォーマンスなモデルに4本出しマフラーを採用するというのは感覚的に同意できる部分です。

REMUS マフラー Φ84 アングル  W 左右だし BMW G20 3シリーズ 320i/330i M-SPORT

またレムスに代表されるような社外品のマフラーへ交換を考える場合、多くの場合はマフラーのテールが2本出しではなく4本だしになっているものが多く販売されています。

そういう観点で考えても世間一般的にハイパフォーマンスなモデルのマフラーは2本ではなく4本であるという価値観が大勢を占めているということが言えると思います。

今後はMパフォーマンスモデルでも4本出しマフラーを採用する

BMWのデザイナーであるDomagoj Dukec氏によると、これまでハイパフォーマンスなモデルの特徴としてMハイパフォーマンスモデルにしか採用されていなかった4本出しマフラーを1ランクしたのモデルであるMパフォーマンスモデルでも採用すると言及しています。

その理由は明らかにされていませんが、MパフォーマンスモデルがMハイパフォーマンスモデルほどブランド力が発揮できていない、BMWが考えている程には認知されていない、と考えているのではないかと思われます。

元々MパフォーマンスモデルはベーシックなBMWのグレードとMハイパフォーマンスモデルとの間を埋めるグレードとして設定されたモデルです。

Mハイパフォーマンスモデルほど硬派な車は必要ないけれど、それなりのパフォーマンスがあってより実用的に仕えるモデルとして設定されています。

私も現在の愛車であるM4 F82に乗ってみて思ったことは、実用性や日常に使い勝手が非常に便利であり、性能的には純粋なスポーツカーであるポルシェ911と遜色がない性能を有しているM4を高く評価しています。

しかしM4 F82のその性能の高さゆえの不便さ、乗り心地だったりオーバーフェンダーがあることによる取り回しの不便さを感じることがあることも事実です。

ある意味丁度よい速さと丁度よい実用性を兼ね備えたMパフォーマンスモデルですなんですが、見方を変えれば中途半端な位置づけと捉えられることもあると思いますので、その当たりを改善することでMパフォーマンスモデルの販売促進につなげたいと考えているのではないでしょうか?

4本出しでもMパフォーマンスモデルのマフラーは丸形ではなく4角らしい

こちらの写真は最近発表された新型7シリーズのM760e xDriveのマフラーですが、確かに4本出しになっていますが、その形状は丸形ではなく四角の4本出しになっているのが分かります。

これを通常の丸型4本出しと同じようにカッコいいと捉えるかは人それぞれだと思いますが、同じ4本出しマフラーであるMハイパフォーマンスモデルとは確実に差別化したいという思惑を感じることが出来ます。

4本出しマフラー=カッコいい、高性能というイメージを持たせつつ、Mハイパフォーマンスモデルとの差別化を図る戦力ですね。

個人的にはやっぱり丸型の4本出しマフラーの方がしっくりするというか、カッコいいと思ってしまう訳ですが、今後のMパフォーマンスモデルで四角のマフラーで発売されていくとそれはそれでカッコいいと思うようになるのでしょうか?

それとも先程紹介したようなレムスなどのアフターパーツメーカーの発売する丸形の4本出しマフラーに人気が出るのか?

少なくても言えることは、今後普及していくことが確実なEV(電気自動車)にはマフラーは付いていないので、マフラーの形が丸形、四角や本数が2本なのか4本なのかで悩む期間はあまり長くはないということは言えそうです。

【引用・参照元】