オーストラリアではBMW Z4 G29のマニュアルトランスミッション車の販売を中止しました。

オーストラリアで販売されたマニュアルトランスミッション車はたったの2台

オーストラリアではBMW Z4 G29のマニュアルトランスミッション車の販売を中止しました。

中止した理由は単純に売れなかったからですが、約2年間で販売されたマニュアルトランスミッション車の台数はたったの2台のみとのこと。

この2年間に販売されたBMW Z4 G29の販売台数は371台だったそうなので、その中のマニュアルトランスミッションの販売が2台しかないというのはかなりの驚きと言わざるを得ないでしょう。

現在日本の場合ですとBMW Z4 G29のマニュアルトランスミッション車は最初から設定すらありませんが、仮に日本でもマニュアルトランスミッション車が設定されていたと仮定しても、その販売台数がたったの2台ということは考えにくいと思います。

日本でのZ4 G29の販売台数は不明ですが、北米では年間247台しか売れていないことを考えると日本ではその半分程度の台数も売れていないのでは?と予想出来ます。

そう考えると、オーストラリアでのZ4 G29の販売台数は日本よりも多いということになりますが、日本人は基本的にマニュアルトランスミッション車が好きな国(車好きな人の話ですが)なので、販売台数が少なくてもマニュアルトランスミッションに限れば、その比率はもっと高くなると思われます。

オーストラリアではマニュアルトランスミッションは不人気?

オーストラリアの年間の自動車販売台数は約90万台とのこと、

日本の年間の自動車販売台数が約330万台ということを考えると、日本の方が約3倍程度たくさん車を売っていることになります。

その中でマニュアルトランスミッション車の割合がどのぐらいなのかは不明ですが、日本でも概ね99%の車がATだと言われていることを考えると日本でもマニュアルトランスミッション車は少数派ということになります。

しかし、とくての車種に限るとマニュアルトランスミッション車の比率がかなり高い車も存在します。

例えば、私が所有しているアバルト595などは販売台数の半分がマニュアルトランスミッション車だと言われていますし、既に生産中止が決まっているホンダ・S660も半分以上がマニュアルトランスミッションだと言われています。

なので一部のスポーツカーに乗るような車好きには未だにマニュアルトランスミッション好きな方が多いということになります。

しかし、オーストラリアの場合はZ4 G29のようなスポーティーな車であってもマニュアルトランスミッションは好まれないということなので、マニュアルトランスミッションの比率は日本以上に少ないのではないか?と予想が出来ます。

ガソリンエンジン車が無くなればマニュアルトランスミッションも消滅する

2030年や2035年には欧州を中心にEV(電気自動車)の販売が大きく増えることになりますが、その際には同時にマニュアルトランスミッション車は姿を消すことになります。

EVには基本的に変速という概念がないので全ての車がAT(2ペダル車)になると予想されます。

つまり、ガソリンエンジン車と同様にマニュアルトランスミッション車の寿命も残りわずかということになるのでしょうか?

とはいえ発展途上国においてはまだまだガソリンエンジン車の販売は続くでしょうから、その御蔭でマニュアルトランスミッション車の寿命も伸びるかもしれません。

しかし、日本で販売される車の多くはEVやHV(ハイブリッド車)に置き換わることになりますので、少なくても日本ではマニュアルトランスミッション車に乗れる機会はグッと減少することになります。

それを見越して今からマニュアルトランスミッション車を所有しておけば価格が高騰するなんて考えることも出来ますが、そんな投機的な値動きをする車はやはりポルシェやフェラーリなどの一部の車種だと思われます。

つまり、あと10年20年するとマニュアルトランスミッション車の車は高価なコレクターズアイテムとしか存在しないことになり、庶民がマニュアルトランスミッション車を所有出来る時代は残りわずかということになりそうです。

【引用・参照元】