まだ発売後間もないBMW M4 G82の新古車が5台も中古車情報サイトに掲載され、そのうち2台は6速MT仕様なのはなぜ?

発売間もないBMW M4 G82の新古車が販売されるのか?

私のBMW M4が大阪オートメッセ2019会場に展示されます!

2021年1月に発売され実際の納車が始まってまだ数ヶ月しか経過していないBMW M4 G82ですが、中古車情報サイトに新古車(中古車)として5台も掲載されています。

現状では世界的なCPU不足やコロナの影響で生産までの納期が半年程度かかっている人気車であるにも関わらず、早々にディーラーで新車販売を諦めて中古車市場で販売することになったのか?

BMWは昔から新古車比率が高いブランドとして一部では有名なブランドです。

これはインポーターからディーラーへの販売圧力が高く見込み販売車(いわゆる在庫車)を購入することになったディーラーが現金化しているためだと言われています。

昨今はそんなインポーターの販売圧力が低減したおかげで中古車市場での新古車の販売は減少していると考えられています。

しかし、M4という人気車種が発売間もないこの時期に中古車市場で5台も掲載されていることは非常に不思議に思えることなので、なぜこんなことが起こっているのかを考えてみたいと思います。

5台中2台が6速MT仕様のM4 G82

今回中古車情報サイトで掲載されているのが分かったM4 G82ですが、個々に車の状況を確認すると5台中の2台は6速MT仕様であることが分かりました。

スポーツカーにおいては未だにMT仕様希望するオーナーは多いとは言え、一般的にはAT仕様が販売のほとんどを占めているのが現実です。

スタディにBMW M3 G80とM4 G82の2台のデモカーが納車される

こちらの記事で紹介しているスタディの鈴木社長のようにあえて6速MT仕様を購入する方もいらっしゃいますが、こんなことをする人のほうが圧倒的に少ないです。

と、言うことはM4の中でも6速MT仕様は貴重ではあるが見込み発注として在庫する車としては不適切だと言えることになります。

在庫していてもいつ売れるか分かりませんからね。

なのでこの6速MT仕様のM4に関してはディーラーの在庫車としては長期在庫になり販売機会が見込めないと判断した結果、早期に中古車市場へ売却した方が得策だと判断されたものだと思います。

まあ、そもそもなぜ中期在庫になる可能性が高い6速MT車を見込み発注で仕入れてしまったのかは謎ですが?

また残りの3台にしてもBMWの中でも車両価格が高いM4を早期に現金化する必要があるディーラーが自社の在庫車を中古車市場に流した可能性があります。

大都市部の正規ディーラーではあまり考えることはないと思いますが、地方のディーラーではM4なんて年間何台も売れる車ではありませんからね。

しかし、こちらもなぜ年間何台も売れる車ではないと分かっている車を在庫車として仕入れたのかは以前謎ではあります。

ひょっとしたらキャンセル車ということも考えられますが、こんな短期間でキャンセル車が複数発生する確率は低いと思われます。

新古車のBMW M4 G82はお買い得なのか?

今回中古車情報サイトで発見されたM4 G82ですが、これらの車をわざわざ購入するメリットは何でしょうか?

まず1点は納期が即納であるということ。

現在M4 G82を新車でオーダーすると納期が半年程度必要と言われています。

これが新古車の場合は通常の中古車同様にほぼ一ヶ月程度で納車出来る訳ですから、早くM4が欲しいと思っている人にはかなりメリットがあると思います。

ただし、その場合はボディカラーや装備などが好みの車があるということが前提です。

次に価格ですがこれはあまりメリットはないかもしれません。

現状新車のM4の価格は1300万円前後ですが、現在中古車情報サイトで販売されている新古車のM4の価格は概ね1200万円程度になっています。

M4の場合は基本的に値引きはゼロに近いですので、新古車を購入した場合な値引きを数十万円してもらった感覚で購入することが可能です。

たたしこの価格差も装備などで上下しますし、新古車の場合は新車時に可能できる有償の保証にも加入できないかもしれません。

そう考えると保証面では不利になることがありますので、目先の値引き以上に損することが多いのかもしれません。

なので新古車でM4を購入するメリットは納期が早いという部分だけのような気がしますので、新車を購入するのか?新古車を購入するのか?はよく検討することが必要だと思われます。