車のキーをポケットやカバンから取り出して車に乗りこむ。こういう光景を見なくなったのはどのぐらい前からでしょうか?車に乗るときはキー(鍵)ではなくスマホだけ持ち出せば良い、そんな時代が近づいているようです。

既に一部の車種ではスマホアプリで施錠、解錠

BMWの7シリーズなどは既にスマホアプリでの施錠、解錠ができる仕様になっていたハズです。現に私も640iグランクーペに乗り込む際は、リモコンキーは鞄の中。

エンジンの始動もそのままでOKですから、車のキー(鍵)を使用する機会は以前からすれば劇的に減っていることは明らかです。

自動車メーカーにとってはキー(鍵)すらコストであり、キー(鍵)を無くすことでコストが改善され、利用者たる私たちもそれらがスマホで代用できるのであれば便利になる。まさにwin-winですね。

本当に車の鍵を無くすことはできるのか?

現実問題としては車のキー(鍵)を作らない、販売しないことにはならないと私は思います。なぜなら、車自体の問題ではなく外的な要因がそれを許さないからです。

1.全員がスマホを所有していない

日本の人口の半分はスマホを所持していることに統計上はなっていますが、逆に言えばまだ半分はガラケーを所持していることになります。

BMWなどの俗言う高級輸入車を購入する層は半分以上がスマホ所持者だと考えるのは間違いではありません。しかし、それは都市部だけであり、地方都市ではまだまだガラケーの存在は小さくはありません。

2.車のキー(鍵)を預ける

逆に都市部ではまだまだ駐車場で車のキー(鍵)を預けるところは多いです。今後はどんどん駐車場も無人化されていくと思いますが、大都市の中心地は敷地も限られるので、昔ながらの車をパズルのように出し入れしている駐車場は少なくないです。

意外と車を駐車する際に駐車場以外でも他人にキー(鍵)を一時的に預けることはありますので、完全にスマホに移行するのは現実問題難しいと思います。

3.スマホのバッテリー切れ

スマホのバッテリー切れで充電する場所を探し回ったことがある人は多いです。スマホでなんでもできる時代になれば、さらにスマホのバッテリーの消耗は大きくなります。

バッテリー切れで車が動かなくなることよりも、スマホのバッテリー切れで車に乗れなくなる確率の方が高いと思います。

結局はスペアキーは必須です

結局は万が一のためにキー(鍵)は持ち歩くことになるハズです。テスラなどもスマホアプリでいろいろなことができるようですが、キー(鍵)自体は用紙されているのだと思います。

日々の行動の中ではなかなか使うことが少なくなった車のキー(鍵)ですが、物理的なキー(鍵)が無くなると、これはこれで不便さを感じることになるでしょう。

なので、日常はスマホアプリで車の施錠、解錠などを行うにしても、あなたのポケットやカバンの中には物理的なキー(鍵)を持って歩くことは無くならないと思います。

【引用・参照】

BMW、クルマのキーを廃止する方向で検討中 – Autoblog 日本版

BMW はクルマのキーの必要性について再考していると、同社販売部門の取締役イアン・ロバートソン氏がロイターの取材に語った。 現在は顧客の誰もがスマートフォンを携帯しており、BMWのアプリがあればクルマのロックを解除できることから、従来のキーの存在する意味が薄らいできたという。 …