2022年末迄には販売が開始されると予想されているBMW M2 G87ですが、BMWでは購入者の約5割が6速MT仕様を購入すると予想しています。

新型BMW M2 G87の販売台数の約5割は6速MT仕様と予測

BMW M2 G87は2022年10月発表、2023年4月生産開始予定

2022年末に販売が予想されているBMW M2 G87ですが、BMWでは販売台数の約5割が6速MT仕様になると予測しています。

理由は前期モデルのBMW M2 F87においても世界的な販売傾向で6速MT仕様が非常に多かったことを理由の1つとしています。

またBMW M2の購入層を分析するとセカンドカーとしてBMW M2を購入する層が多いことから、メインカーではAT仕様を、セカンドカーであるBMW M2では6速MT仕様を選択することで走りを楽しむオーナーが多いとも分析しています。

日本円で900万円前後で販売されるであろうBMW M2 G87をセカンドカーとして購入することが出来る人はそう多くはないと思いますので、日本では相変わらずAT仕様の販売台数が多いとは思いますが、世界的に見るとまだまだ6速MTは現役バリバリということが言えますね。

BMW M2 G87はBMW M社最後の純粋なガソリンエンジン車

既にBMW M社では公言されていますが、BMW M社が販売する最後の純粋なガソリンエンジン車はBMW M2 G87になることが決定しています。

よってその後にBMW M社から販売される車はHV(ハイブリッド)またはEV(電気自動車)ということになります。

つまり、BMW M社が販売する最後の6速MT仕様の車がBMW M2 G87になるということもBMWがBMW M2 G87において6速MT仕様が多く販売されると予想する理由の1つにもなります。

EVの場合は変速ギア事態が存在しません(仮想的に変速ギアを設けることはできる)HVではMTとの組み合わせは技術的に難しいとされていることから、やはりBMW M2 G87がBMW M社として販売される最後の6速MTになることは確実です。

仮にガソリンエンジン車を今後も販売継続するにしてもATと比較して遅く、重く、燃費が悪いMTを継続して販売する理由がないともBMWは考えていることから、やはりもう6速MT仕様の車を購入できる可能性はBMW M2 G87が最後になるということです。

人はなぜ重く、遅く、燃費が悪い6速MTを好むのか?

現在BMWが多くの車種で採用している8速ATは非常に優秀なATであるとBMWは認めています。

今後購入することが難しくなる6速MTよりも現在では技術が進歩した8速ATの方が速く、軽く、燃費が良くなったのがその原因です。

しかし多くの自動車ファンが6速MT仕様の車をこぞって購入しようとするのはなぜか?

現状では今後希少価値が出ると見越した投資目的な場合を除いて車を操っている感を感じたいと思っている自動車ファンが根強く残っているということを意味します。

特にBMW M2をセカンドカーで購入出来るような裕福層の自動車ファンはその傾向が強く、ポルシェなども頑なに6速MT仕様の車を積極的に販売しているのもその証拠だと思います。

今後HVやEV化される車がどんどん増える中で最後に6速MTを体験しておきたいと思う自動車ファンも多いことからBMW M2 G87に限らず6速MT仕様が設定されている車の場合は、今までよりも積極的に6速MTを選択する自動車ファンは増えると思われます。

それが自動車ファンのHVやEV化へのささやかな抵抗なのかもしれません。

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