次期BMW MINIが発売されるのは2023年と言われていますが、その際にキーポイントは電動化と小型化だと思われます。

フルモデルチェンジを2021年から2023年へ先送り

BMW MINI F56系の2度めのLCIモデルスクープ~アゴも無くなる

現行型F56系BMW MINIは2021年のフルモデルチェンジを先延ばし、2023年にフルモデルチェンジが行われると言われています。

フルモデルチェンジが先延ばしになる原因はイギリスのEU脱退の影響でイギリスでの生産そのものが継続できるのかが不明瞭であることが原因です。

なので2021年はこちらの記事にもあるような2回目のLCI(マイナーチェンジ)をすることで現行型の商品力を維持する予定です。

よってBMW MINIのライバルであるプレミアム小型車のライバルの車たちに比べると装備内容やデザイン面での劣勢は当分も続くことが確定しています。

BMW MINIの原点はローバーミニであり、その生誕の地であるイギリスのオックスフォード工場での生産を出来る限り継続することもブランド戦略的に重要です。

なのでEU離脱という問題はありますが、MINIをこのままイギリスで生産し続けることをBMWのみならずMINIファンも期待していることだと思います。

大きくなりすぎたMINI

BMW MINIはローバーミニを先祖に持つ伝統的なブランドを継承するモデルですが、その象徴たる3ドアハッチバックの販売状況が年々低下しています。

現在のBMW MINIの主力車種はクロスオーバー(カントリーマン)と言われるSUV車種であり、もう既にこれはMINIではない、と思われても仕方がない状況です。

この状況の原因は3ドアハッチバック車の世界的な不人気、SUV車の世界的な人気も原因の一つですが、根本的な原因としてはMINIが大きくなりすぎたことも原因の一つだと考えられます。

よって2023年に発売されるMINIは3ドアハッチバック車を中心に現行型よりもかなり小型のモデルが用意されると思われます。

またその小型のボディを生かしたシティーコミュニケーターとしてのEV(電気自動車)もより拡販出来るものとして登場するとされています。

大きくなりすぎたMINIを小型化する、電動化することで3ドアハッチバック車の販売促進を促し、それに引きずられるようにMINIのブランド力の向上を図り他のモデルの拡販につなげる狙いがあると思われます。

MINIはポルシェ911と同じである

BMW MINIの開発責任者である Bernd Korber氏はMINIをポルシェ911に例えて、

「911は、時間をかけて慎重に開発されなければならない。私たちにとっても似たようなもので、ある時点でポルシェは、それに関連するものから一歩踏み出さなければならなかったが、今ではより幅広いポートフォリオを持っているという点でも似ている」。

「過去20年間で最大のステップとなるが、それにもかかわらず、すぐにMINIであることがわかるような大きな一歩になるだろう」

と述べていることから、911がひと目で911と分かるようにMINIも同様に開発が行われなければならないと考え、BMW MINIが登場して20年となる中で最大の挑戦(大きな改革)が行われると思われます。

よって2023年に発売される予定の次期MINIに関しては、ボデイの小型化とEVとの組み合わせでより原点回帰したMINIを我々は見ることが出来るのではないでしょうか?

ローバーミニの時代からMINIのファンである古いファンにも、ローバーミニを知らない新しいファンミも喜ばれるMINIが開発されるために、フルモデルチェンジが2年先送りになると考えてその時を待ってみようと思います。

【引用・参照元】