社長の仕事 会社 売上

私は人材サービスの会社を経営しているのですが、同業他社で仲良くしている会社の社長から相談を受けました。「会社の売上を2倍にする方法を教えて欲しい」そんな内容でした。

私の会社は売上が数十億、彼の会社は約5億。私は2代目で彼は創業者。私の会社は設立約20年、彼の会社は設立約10年。私の会社は数年前に比べて売上がもうすぐ2倍になろうとしていますので、その辺を見た彼が私にそんな相談をしてきたのだと思います。

そこで、別に売上が2倍で無くても良いのですが、会社の売上を右肩上がりに成長させる方法、特に社長が何をすれば会社の売上が右肩上がりで成長できるのか?その時の彼との会話の内容をお伝えします。

社長は社長の仕事をする

スタートアップ時を除けば、社長が実務を行わない体制をどれだけ早く作れるかがポイントだと思います。社長には社長にしか出来ない仕事がありますので、そこに注力しなければ本来の経営は出来ないと思います。

方針、採用、人脈。この3つが私が考える社長にしか出来ない仕事です。この3つを出来る時間を確保する方法を考えないといけません。

社長というポジションは会社の代表ですので、本来業務以外の仕事も多いです。そこに日常の実務がルーチンで介入すれば社長にしか出来ない仕事をする時間がなくなります。

社長の仕事をする時間の確保

そこで、社長にしか出来ない仕事をするための時間をどのように捻出するとか?これは意外と簡単で部下への権限移譲を進めれば可能です。もちろん、決裁範囲のルール作りは必要ですし、そもそも任せられる人間がいない、とよく言われます。

しかし、誰でも最初から出来る訳ではないのですから、可能性の高い人物を抜擢するしかありません。もちろん、決裁範囲は少しづつ広げていくことになりますから、時間はある程度かかります。ここをクリア出来なければ、仮に売上が増えたとしてもそれを受け止める組織が出来ていなければ一瞬で売上は減る訳ですからここはしっかり体制を整えるべきです。

あとは社長の仕事に専念する

現場を離れれば気持ち的に寂しくなります。従業員との距離も今までよりも遠くなります。私も経験がありますが寂しい気持ちは時間が解決してくれます。一ヶ月もあれば慣れてしまいますよ。

あとは日常業務は従業員の皆さんに任せて、社長にしか出来ない仕事に専念してください。大抵の場合、その方が売上が増えたり、利益率が上がったりすると思います。任された方はあなたよりも厳密に運営しようとしますので、今までよりもうまくいく場合が多いです。

社長の仕事に専念すればするほど社長はヒマになります。そこが1番のポイントです。ヒマな時はブラブラしていれば良いんです。従業員の顔色なんて気にする必要はありません。

・いろんな人に会う
・セミナーに参加する
・本を読む
・会食に行く

どれも社長にしか出来ない仕事をする上での大切なインプットの時間になります。アウトプット出来る量と質はインプットの量と質に比例します。なので、従業員からは社長はヒマしている、遊んでいると多少は思われても構いません。彼らが出来ないことをするのが社長です。

人脈も採用も方針もすぐに成果が出るものではありません。後で気づいた時に結果が分かるもの。非常に不確実性が高く、リスクが高いことばかりです。それが従業員には任せられません。社長のあなたにしか出来ない仕事とはそういうものです。

 

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