こんにちは、社長です。

私は人材会社を経営している関係でいろんな企業の経営者や人事担当者とお話する機会が多いです。

そこで出る多くの話題は「人が採用できない」と「従業員がスグに辞める」の2点です。

今回は人材業界15年の経験から「従業員が辞める」つまり定着しないたった1つの理由を説明させていただきます。

結論から言えば、従業員が定着しない理由は、採用段階で人選していないからです。

例えば、営業マンが1名退職しました。営業部隊からは人員補充の要望が出る。
この場合、経営者や人事担当者はこういう自体に陥ります。「早く1名採用しないといけない」

そして、求人広告を出稿したり、ハローワークに求人を出すことになるのですが、そもそも応募者が少ない。
20代ぐらいの若手を採用したいのに、応募は40代、50代ばかり。または転職回数が多すぎる人、逆に職歴が無い人。

こうやって、数少ない応募者の中から書類選考していくと実際に会える人はごく僅か。職種や業界にもよりますが面接したい人は1名だけ。こんな経験はありませんか?

結局、1名の採用枠で1名面接して、仕方なく1名採用する。

これが定着率が上がらないたった1つの理由です。

どんな企業でもこういう人を採用したいというイメージがあるはずです。「元気な人が良い」「数字に強い人が良い」「フットワークの軽い人が良い」「論理的思考能力がある人が良い」等など・・・。

しかし、1名採用の1名面接では自社が採用したいイメージの人と会える確率はほぼ無いですね。しかし、現場からは催促ばかりされている。なので、取り敢えず、採用すれば現からの催促から開放され、あとは現場で教育してがんばってくれるだろう。

これでは、完全なミスマッチ採用です。自社で採用したい人物像というのは、自社で活躍出来る可能性が高いであろう理想像です。その理想像は100社あれば100通りあるはずですので、出来るだけ多くの応募者と会わなければ見つかるはずがありません。

定着率が上がらない企業の採用は、ちゃんと人選していないのです。

どんなに現場から催促されても自社の理想像にマッチした人と出会えるまで面接し続ける。これが定着率の上がらない会社の解決策です。もちろん、100%マッチすることは少ないと思いますので、100%にこだわる必要はありません。しかし、70%とか80%ぐらいは目指さないとミスマッチは必ず起こります。

良い人材を採用することは社長(経営者)の大切な仕事(ミッション)の1つです。ですから、1名採用でも最低10名は面接するくらいの母集団を作り、そこで面接をして初めて自社の理想像に近い応募者と出会えるのです。

現場は人が欲しいのでどんどん催促してきます。しかし、実際には1名ぐらい欠員が出てもスグにクライアントに迷惑がかかる様な事態にはならないものです。どちらかと言えば、自分たちが余分な仕事をさせられることが嫌なので催促するものです。

従業員の定着率を上げたいと思うなら、現場から催促はある程度無視して、自社の理想像に出来るだけ近い人と出会えるまで面接し続けることをお勧めします。