アバルト124スパイダー 試乗 レビュー

いつもお世話になっているフィアット/アルファロメオのディーラーを訪問した際にアバルト124スパイダーの試乗車が置いてあったので営業さんに聞いてみたら、1人で試乗してくださいという粋なはからいで(職務怠慢?)試乗できたのでその感想をレビューします。

試乗車なのにマフラーはレコードモンツア(オプション)

この試乗車は日本には数台しかないマフラーがレコードモンツア仕様の試乗車。そんな事も知らずに屋根を開けてエンジンスイッチをONにしたら、超爆音がディーラー中に響き渡りました。

アバルト500のレコードモンツアの音はよく聞いているので知っていますが、このアバルト124スパイダーのレコードモンツアは別格。完全に爆音です。これで車検がOKなのだから日本の車検制度はいかにいい加減なのかが分かります。

この日は雨上がりの午前中でしたので、気温も程よい感じでしたから、オープンで走ると超気持ちいい!屋根をオープンにして、サイドガラスを閉めたまま?(上げたまま?)で走れば風の巻き込みはほぼ皆無。オープンで走っていることは意識せずにオープンエアーを感じられます。

もちろん、オープンで走っているので風は感じますが、迷惑がない風といえば分かるでしょうか?とにかく快適です。

エンジンはアバルト500と同じですがドッカンターボ

エンジンはアバルト500と同じですが、馬力は170馬力ですので力強さはかなり感じます。ぶっちゃけ低速のトルクはしんどいです。怠けて2速発進しようものなら、ガックン、ガックンになります(笑)

アバルト124スパイダー 試乗 レビュー

比較的空いている道路でしたので2速で引っ張りましたが、伸びは良いんですがエンジン回転数の上限が6,500回転ですから、もう少し回してからシフトアップしたい感じです。この辺はギアの方の問題でしょうか?

ご覧のようにステアリング中央にはおなじみにアバルトのエンブレムがこれみよがしに付いています。

アバルト 124スパイダー レビュー 試乗

あとは内装はこんな感じ。ステアリングもカーナビもエアコン周りなども基本的には兄弟車のマツダ・ロードスターと同じらしい。まだマツダ・ロードスターには試乗していないので自分では比べられないですが、営業さんもその辺は認めていました。

その証拠にこのアバルト124スパイダーのウンイカーレバーは国産車と同じ右側にあります!この辺はコストとの兼ね合いということで。写真の内装のバックスキンはたぶんアバルト124スパイダーオリジナルな部分と思います。

マツダ・ロードスターとアバルト124スパイダーのどちらが買いか?

私がマツダ・ロードスターに試乗していないので確実には言えませんが、1つだけ言えることはマツダ・ロードスターに対してアバルト124スパイダーは約100万円価格が高いということ。

そして、大きな違いはエンジンにある訳ですから、モアパワーに100万円を支払えるかどうか?だと思います。マツダ・ロードスターは1.5L自然吸気エンジンですから、おそらくアンダーパワーな車だと思います。

しかし、コーナリングマシンとしてはバランスが取れているだろうし、一般道をオープンエアーで楽しむだけなのであれば、マツダ・ロードスターは適任な性格の車だと思います。

対してアバルト124スパイダーはドッカンターボで力強い走りが体験できる反面、車重が約100キロ重くなり、ボディサイズもマツダ・ロードスターよりは大きめです。

なので、コーナリングマシンか?と言えば、そういう性格も持ち合わせているが、ゆとりのある走りでロングドライブには適している。結局はドライバーが車に対して何を求めるのか?が選択肢の分かれ目になるのでしょう。

現在の私であれば、セカンドカーとして所有することになりますので、ロングドライブ用の車は既にあります。なので、100万円の価格差があるのであれば、マツダ・ロードスターを購入すると思います。

ただし、今のところはセカンドカーと言えども、家族が3人乗れることを重視しているので、両者とも購入の対象には入っていません。あと10年ぐらいしたら分かりませんが。

追伸

最近のマツダ車はドライビングポジションにこだわっていると聞きましたが、アバルト124スパイダーのドライビングポジションは完璧です。特にシートの作りは絶品だと思いましたよ。